「屈曲」と「湾曲」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「屈曲」と「湾曲」の違いとは?二語の違い

「屈曲」「湾曲」はどちらも曲がっているさまを表す言葉です。

似たような意味で使われる言葉ですが具体的にどんな違いで区別すればいいのでしょうか。

この記事では、「屈曲」「湾曲」の違いを分かりやすく説明していきます。

「屈曲」とは?

「屈曲」とは、「折れ曲がること」を意味する言葉です。

細長いものがポキンと折れて曲がるように、角で急に曲がるさまを表します。

動物の体にある関節が角度を小さくするように曲がる動きのことを医学用語で「屈曲」といいますが、一般的には関節が角度をつけて曲がるような曲がり方を指して「屈曲」と表現します。

「湾曲」とは?

「湾曲」とは、「緩やかに曲がること」を意味する言葉です。

よくしなる弓のように緩やかな角度で曲がる様子を表します。

扇形のように弧を描いて曲がる曲がり方のことを「湾曲」といい、はっきりと曲がっている角が存在せず全体的に曲がっている様子を指して用いる表現です。

「屈曲」と「湾曲」の違い

「屈曲」「湾曲」の違いを、分かりやすく解説します。

「屈曲」「湾曲」の違いは「曲がり方」です。

曲がっている角がどこにあるのかはっきりしている曲がり方が「屈曲」なのに対し、角度がついている1点が存在せず全体的に曲がっている曲がり方が「湾曲」という違いで区別されます。

鋭い曲がり方が「屈曲」で緩やかな曲がり方が「湾曲」という区別も成り立ちますが角度など具体的な基準は存在せず、曲がり方から受ける全体的な印象で区別されています。

「屈曲」の例文

・『山道が屈曲して続いている』
・『屈曲したカーブを走行するのは危険だ』

「湾曲」の例文

・『力が加わり続けたせいで全体的に湾曲している』
・『川は西に向かって緩やかに湾曲している』

まとめ

「屈曲」「湾曲」はどちらも曲がっている様子を表しますが、曲がり方の違いで区別されています。

ポイントさえ理解すれば難しくないので基準を理解して正しく区別してください。