「産生」と「分泌」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「産生」と「分泌」の違いとは?二語の違い

この記事では、「産生」「分泌」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「産生」とは?

人が持つ細胞により必要な物質を自ら作り出すことを「産生」【さんせい】といいます。

例えば、女性の卵子に男性の精子が入ってお腹の中で子どもとなる物体を生成し、10ヶ月間へその緒から栄養を貰って大きく成長した後、出産という行為により体外へ生み出されるのです。

また、人間の体内では内分泌腺により生成したホルモンによって「産生」し、全身に散らばります。

「分泌」とは?

代謝産物を細胞から体外に出したり、体内に出すことを「分泌」【ぶんぴつ】といいます。

例えば、外分泌は暑いとき汗をかいて体外に出すか、内分泌でホルモンを体の中に出すものとに分かれているのが腺細胞です。

この放たれ出すものが「分泌物」といい、「分泌液」には酸っぱい胃液やよだれといった口から出る唾液があります。

「産生」と「分泌」の違い

ここでは「産生」「分泌」の違いを、分かりやすく解説します。

人間の体内にある細胞により繁殖するために働く精液を生成することを「産生」といいます。

男性の精巣となる睾丸ではアンドロゲンという元気な精子を「産生」して、本来の動きをさせるための作用を高めるのです。

また、体外から入り込んで免疫力を壊し、風邪や感染症といったものから体を守るため抗体が「産生」しています。

もう一方の「分泌」は細胞から唾液や胃液、ホルモン、乳といった代謝産物が体内か体外に出されるのです。

「産生」の例文

・『抗体を産生するB細胞はアレルギー疾患に力を発揮する』
・『食品から毒素となる黄色ブドウ球菌が産生される』

「分泌」の例文

・『内分泌系は全身の機能を調節できるホルモンを作る』
・『血糖値が上がる糖尿病は、ホルモンが大量に分泌される』

まとめ

体内で作られるものを2つ取り上げました。

何を指すか具体的に資料や専門サイトで調べて比較するのもまた楽しく学べる方法としてお勧めです。