「牡蠣」と「アワビ」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「牡蠣」と「アワビ」の違いとは?二語の違い

この記事では、「牡蠣」「アワビ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「牡蠣」とは?

「牡蠣」【かき】は、ウグイスガイ目カキ上科のイタボガキ科に属し食用されている二枚貝のことです。

世界におよそ200種の「牡蠣」が分布するとされ、日本では夏頃に旬を迎える「岩牡蠣」や冬頃に旬を迎える「真牡蠣」が知られます。

英語では“oyster”(オイスター)と表記し、和名の「かき」は、岩肌に張り付いた貝殻をかき落として採取することに由来するといわれます。

また、漢字の「牡蠣」は、貝殻を用いた生薬「牡蛎(ぼれい)」「かき」にあてたものとされます。

「牡蠣」は古くから世界でも養殖され、生牡蠣、ソテーなどにして食用されてきました。

日本では牡蠣フライ、牡蠣の土手鍋、焼き牡蠣なども人気があります。

また、中華料理の調味料「オイスターソース」や、カルシウムを豊富に含む殻を加工した鳥の飼料、肥料など、幅広い用途に用いられています。

「アワビ」とは?

「アワビ」は、ミミガイ科に属する平たい形をした食用の巻貝です。

世界におよそ100種が存在するとされ、日本では主に東日本に分布する「クロアワビ」や主に西日本に分布する「エゾアワビ」などが知られます。

身は肉厚で旨味が強く、高級食材として珍重されてきました。

煮物、蒸し物などで食用されるほか、乾燥させたものはのし袋に飾る「のしアワビ」に、中華料理用の食材「干しアワビ」などに利用されています。

なお、相手がいないことになぞらえ、実らない片想いは「アワビの片思い」と例えられます。

これは「アワビ」が二枚貝のように組み合わせる貝殻がないためで、1枚貝に見えることもありますが、浅いお椀のような1枚の貝殻に入った巻貝です。

「牡蠣」と「アワビ」の違い

「牡蠣」「アワビ」の違いを分かりやすく解説します。

これらはどちらも海鮮食材の中でも人気の高い貝ですが、生物学的な分類、外見、味などに違いがみられます。

「牡蠣」はイタボガキ科に属する二枚貝、「アワビ」はミミガイ科に属する巻貝です。

どちらも世界中で食用されており、日本では夏に「岩牡蠣」冬に「真牡蠣」が流通します。

「牡蠣」は鮮魚店やスーパー等で一般的に流通することが多い食材ですが「アワビ」は高級食材であり、「牡蠣」ほど身近な食材ではありません。

「牡蠣」はコクがあって柔らかくジューシー、「アワビ」は肉厚で歯応えがあり旨みや磯の香りがしっかりしています。

まとめ

「牡蠣」「アワビ」は人気の高い食材です。

違いを一言でまとめると、牡蠣フライでおなじみの「牡蠣」はイタボガキ科の二枚貝、高級食材で知られる「アワビ」はミミガイ科の巻貝となります。