「神社」と「寺院」はどちらも日本に古くから存在する施設です。
この2つはそれぞれどのような役割を持ち何が違うのでしょうか。
この記事では、「神社」と「寺院」の違いを分かりやすく説明していきます。
「神社」とは?
「神社」とは、「神道の宗教施設」です。
万物に神々が宿ると考える日本の伝統的な固有宗教を「神道」といいます。
自然崇拝や祖先崇拝をベースに日本の国家間の基礎にも深く関わっている神道は日本において最も古くから信仰されている宗教のであり、全国各地に宗教施設が存在します。
全国に存在する神道の宗教施設が「神社」です。
八百万の神々をお祀りするための施設なので全ての神社にはそれぞれ何らかの神様が祀られています。
「寺院」とは?
「寺院」とは、「仏教の宗教施設」です。
開祖ブッダがインドで開いた仏教はキリスト教やイスラム教と並び世界三大宗教の一つに数えられています。
中国経由で伝来した仏教は日本で多くの信仰を集め、現在でも葬式は仏教式で行う人が多くを占めています。
全国各地に置かれた仏教の宗教施設が「寺院」です。
一般的には「寺」と呼ばれる「寺院」は本堂に仏像を祭り僧侶が祭祀や儀式を取り行います。
「神社」と「寺院」の違い
「神社」と「寺院」の違いを、分かりやすく解説します。
「神社」と「寺院」の違いは「宗教」です。
どちらも日本の伝統的な宗教施設ですが「神社」は神道の宗教施設なのに対し「寺院」は仏教の宗教施設で、所属している宗教が異なります。
「神社」には神様が祀られていますが「寺院」には仏様が祀られています。
「神社」の例文
・『伊勢神宮は最も格式が高い神社である』
・『神社には必ず鳥居がある』
「寺院」の例文
・『愛知県は全国で一番寺院が多い県である』
・『寺院には多くの観光客が訪れる』
まとめ
「神社」と「寺院」を似たようなものだと考えている人は少なくありませんが、所属する宗教が異なる全くの別物です。
初詣やお祭りなど身近に関わる機会も多いので覚えておきましょう。