この記事では、「豆乳」と「豆腐」の違いを分かりやすく説明していきます。
「豆乳」とは?
「豆乳」【とうにゅう】とは、大豆をすりつぶして作ったミルク状の飲み物のことです。
漢字の「豆」はダイズなどマメ科の植物の種子を意味し、「乳」はミルクやミルク状の白い汁を意味しています。
「豆乳」は名前のとおり牛からしぼった乳(牛乳)のように白く、大豆の栄養と風味がそのまま残されているのが特徴です。
これは、生の大豆を水に漬けて吸水させてからミキサーにかけるなどしてすりつぶし、火を通してできる「呉」【ご】を濾して固形物を取り除いて作ります。
この時に取り除いた固形物は「おから」といい、濾してできたなめらかな「豆乳」は飲料として、また「豆腐」の主原料となります。
なお、何も添加していない無調整の「豆乳」は大豆特有の風味が強く、人によっては味が苦手と感じることも少なくありません。
そのため、飲料メーカーでは甘みや香料、コーヒーや果汁などを加えて飲みやすくした調整豆乳も製造しています。
「豆腐」とは?
「豆腐」【とうふ】とは、大豆をすりつぶして作った汁を固めた食品です。
漢字の「豆」はダイズどのマメを意味し、「腐」は腐ることを意味するほか、柔らかい食べ物などを指す時にも使われています。
「豆腐」は漢字が示す通り、豆で作った柔らかい食べ物という意味を持ちます。
これは、大豆をすりつぶしてできた汁の「呉」を濾して「おから」を取り除き、残った汁の「豆乳」に凝固剤の「にがり」を加えて固めて作ります。
大きく分けると「きぬ」と「もめん」があり、それぞれ原料は同じですが、製法、食感、栄養価が異なります。
「きぬ」は水分を抜かずに固めたもの、「もめん」は固める時に重しを乗せて水分を抜いて作ったものです。
「きぬ」は水分が多くて柔らかく、「もめん」よりビタミンやミネラルが多く含まれます。
「もめん」は「きぬ」より硬く、たんぱく質、脂質が多く含まれます。
「豆腐」は日本人の食卓には欠かせない食材のひとつで、冷奴や湯豆腐、味噌汁や麻婆豆腐など幅広い料理に活用されています。
「豆乳」と「豆腐」の違い
「豆乳」と「豆腐」の違いを分かりやすく解説します。
これらは大豆を加工して作った食品です。
一言で違いを挙げると「豆乳」は大豆のしぼり汁で作った飲み物、「豆腐」はその「豆乳」を固めて作った加工食品となります。
つまり、原料と途中までの製造工程は同じです。
大豆そのものが栄養豊富であるため、「豆乳」「豆腐」ともに栄養価が高いことでも注目されています。
まとめ
「豆乳」ににがりを加えた加工食品が「豆腐」になります。
「豆腐」は好きでよく食べるけれど「豆乳」は苦手、という人もいますが、実はこれらはどちらも同じ原料で作られています。