この記事では、「マナティー」と「ジュゴン」の違いを分かりやすく説明していきます。
「マナティー」とは?
「マナティー」とは、マナティー科に属する海洋生物で、哺乳類になります。
この「マナティー」と付く生物は何種類か存在し、一番大きなのはアメリカマナティーです。
そのアメリカマナティーは、成体になると約4メートルに達しますが、逆に一番小さい種類になるアマゾンマナティーでも3メートル近くまで大きくなる為、そこまで違いがある訳でもありません。
外見はイルカに似ていますが、頭が丸く、尾びれも団扇のように大きく丸いのが特徴で、寿命は種類によって多少変わりますが、約70年と言われており、哺乳類の中でもかなり長生きする生物です。
「ジュゴン」とは?
「ジュゴン」は、オットセイによく似た哺乳類で、ジュゴン科と呼ばれる海洋生物になります。
先の「マナティー」と同じく体色は灰色で、大きいもので3メートルに達する為、一見ではそちらと見分けが付かないこともありますが、こちらは尾びれが鮫のような三日月型になっているのが特徴なので、そこで区別することができます。
こちらも寿命は60年程度だと言われており、「マナティー」よりスマートに見える体型の固体がほとんどです。
「マナティー」と「ジュゴン」の違い
「マナティー」と「ジュゴン」の違いを、分かりやすく解説します。
これらは、全く別の海洋生物で、「マナティー」は、言わば「ずんぐりむっくり」とした体型なのに対し、「ジュゴン」の方は、スマートな体型なので、尾びれの違いと合わせて、慣れてくるとすぐにどちらか判断できるようになります。
尚、「マナティー」には先に挙げたようないくつかの種類が存在しますが、「ジュゴン」には種類がなく、一種類のみで「ジュゴン科」を成しています。
一説では、この「ジュゴン」が「人魚姫」のモデルとなったと言われており、この話は、その昔に欧州で初めてジュゴンを見た人が、あれが人魚姫だと叫んだことから広まったとされています。
まとめ
「マナティー」と「ジュゴン」は、このように異なります。
同じ科でもなく、見た目もそれなりに違う全く別の生物ながら、間違えてしまうこともあるのは、どちらがどちらだという認識が一般的になっていないからだと考えていいかも知れません。