「譜代」と「外様」の違いを分かりやすく解釈

「譜代」と「外様」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「譜代」「外様」の違いを分かりやすく説明していきます。

「譜代」とは?

「譜代(ふだい)」とは、「関ヶ原の戦い(1600年)以前の三河時代から徳川家に臣従していた一万石以上の大名家・譜代大名」のことを意味しています。

江戸時代の「譜代」は古くから徳川将軍家に忠誠を誓っていて信用されたことから、「外様・外様大名」よりも優遇されることが多く、「幕府の要職」に就きやすかったのです。

「譜代」の一般的な意味として、「先祖代々、その主家に仕えていること」「代々その家系を継いでいること」があります。

「外様」とは?

「外様(とざま)」とは、「関ヶ原の戦い前後に徳川家に臣従するようになった一万石以上の大名家・外様大名」のことを意味しています。

江戸時代の代表的な「外様」には、「毛利家・島津家・前田家・伊達家・上杉家・細川家」などの石高の高い大藩の外様大名も多くいましたが、「幕府の要職」には原則として就けませんでした。

「外様」の一般的な意味として、「主君と緩やかな主従関係を結んでいること」「比較的新しく従ったため、主家との距離が遠い家臣」があります。

「譜代」と「外様」の違い!

「譜代」「外様」の違いを、分かりやすく解説します。

「譜代」「外様」「江戸時代の大名の分類」を意味する言葉ですが、「譜代」のほうが「外様」よりも「関ヶ原の戦い以前の古い時代から徳川家に臣従していて信頼されている」という違いがあります。

「外様」というのは、「関ヶ原の戦い前後に新たに徳川家に臣従してきた大名家(戦に敗れたから仕方なく従った大名家も含む)」なので、徳川将軍家から警戒されて幕府の要職には就けなかった違いもあります。

「譜代」「関ヶ原の戦い以前から徳川家に臣従していたため、幕府に厚遇されやすい大名家」「外様」「関ヶ原の戦い前後に新たに臣従したため、幕府に警戒・冷遇されやすい大名家」の違いがあるのです。

まとめ

「譜代」「外様」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?

「譜代」とは「関ヶ原の戦い以前から徳川家に臣従していて厚遇された大名家」を意味していて、「外様」「関ヶ原の戦い直前や戦いの後に徳川家に臣従して譜代大名よりも待遇の悪いことが多かった大名家」を意味しているという違いがあります。

「譜代」「外様」の違いを詳しく知りたい時は、この記事をチェックしてみてください。