この記事では、「臨機応変」と「右往左往」の違いを分かりやすく説明していきます。
「臨機応変」とは?
「臨機応変」とは「りんきおうへん」と読みます。
意味は、その時の場面、状況の変化に応じて、適切な処置、対応をすることを言います。
つまり、最初に決めていたことがあったとしても、場合によっては変更するといったことを言います。
「当日、雨が降るかもしれないが、まあ臨機応変でやろう」「メニューは特に決めておらず、客の好みに合わせて臨機応変に作ってくれる」「マニュアル通り言うだけではなく、もう少し臨機応変にやれないものだろうか」などと、使います。
「右往左往」とは?
「右往左往」とは「うおうさおう」と読みます。
意味は、あわててパニック状態になる、あっちへ行ったりこっちへ来たりすることの二通りになります。
「朝から右往左往の大騒ぎであった」などと言う場合は、あわてて混乱している、パニック状態といった意味になります。
「この商品を探して右往左往してきた」「右往左往したが、どうにか目的の店にたどり着けた」などと言う場合は、あっちへ行ったり、こっちへ来たりといった意味合いです。
「臨機応変」と「右往左往」の違い!
「臨機応変」と「右往左往」の違いを、分かりやすく解説します。
この二つの言葉は、まったく意味が違いますので混同しないように気をつけてください。
「臨機応変」とは、その時の状況に柔軟に対応できることを表す言葉です。
ただ何でも「臨機応変にやる」といった言い方をしますと、無計画といった印象にもなりますので注意が必要です。
一方で「右往左往」ですが、これは、あっちへ行ったり、こっちへ来たりと、うろうろする様子、またあわてて混乱している状態を意味しています。
物事において「右往左往」の状態になるのは好ましくないと言えるでしょう。
苦労した、疲れた、大変だったという意味合いになります。
まとめますと「臨機応変とはその時の状況に応じて上手く行うこと」「右往左往はあわてふためく、混乱状態、あっちへ行ったりこっちへ来たり」となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「臨機応変」と「右往左往」、二つの言葉の意味と違いを説明しました。
それぞれの言葉の意味を正しく理解して使いこなしていきましょう。