この記事では、「分ける」と「別ける」の違いを分かりやすく説明していきます。
「分ける」とは?
「分ける」は「わける」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「一つにまとまっているものを分割する」という意味で、一続きになっているものを、幾つかの部分にすることです。
2つ目は「一部、または幾つかにわったものを与える」という意味で、一つのものを細かくして人に配ることです。
3つ目は「売ること」という意味で、持ち主から欲しい物を買い取ることです。
4つ目は「左右に押し開く」という意味で、ふさがっている状態を左右に開いて空間を作り出すことです。
5つ目は「競って勝負がつかない時にそこでやめさせる」という意味で、「引き分ける」とも言います。
6つ目は「仲裁してやめさせる」という意味で、争っている者同士を一度引かせることです。
上記に共通するのは「まとまっているものを割る」という意味です。
「分ける」の使い方
「分ける」は「一つにまとまっているものを分割する」「一部、または幾つかにわったものを与える」「売ること」「左右に押し開く」「競って勝負がつかない時にそこでやめさせる」「仲裁してやめさせる」という意味で使われます。
動詞として「分ける・分けた」「分かれる・分かれた」などと使われたり、副詞として「分けて使う」などと使われたりします。
基本的に、一つにまとまっているものを割ってバラバラに離すことに使われる言葉です。
「別ける」とは?
「別ける」は「別ける」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「共通する特徴により区分する」という意味で、人や動物、物などを種類により区分することです。
2つ目は「ある基準を設けて区別する」という意味で、あるものごとを比較する基準を定めて、それぞれを当てはまて区別することです。
上記に共通するのは「複数のものを整理する」という意味です。
「別ける」の使い方
「別ける」は「共通する特徴により区分する」「ある基準を設けて区別する」という意味で使われます。
動詞として「別ける・別けた」「別れる・別れた」と使われたり、副詞として「別けて管理する」などと使われます。
基本的に、複数のものをある基準や条件により区別することを表しますが、常用外の読み方ですので一般的にはあまり使われません。
「分ける」と「別ける」の違い
「分ける」は「一つにまとまっているものを割ってバラバラに離すこと」という意味です。
「別ける」は「複数のものをある基準や条件により区別すること」という意味です。
「分ける」の例文
・『クレジットで10回に分けて支払う』
・『庭で取れた柿をご近所に分ける』
・『大切なものは草の根かき分けてでも探し出す』
・『延長戦でも勝負がつかず星を分ける』
「別ける」の例文
・『収穫したミカンを大きさによって別ける』
・『ごみを捨てる際は燃えるごみと燃えないゴミを別ける』
・『ベルマークを点数ごとに別ける』
・『成績を五段階に別けて判定する』
まとめ
今回は「分ける」と「別ける」について紹介しました。
「分ける」は「まとまっているものを離す」、「別ける」は「ある基準で区別する」と覚えておきましょう。