この記事では、「スタンダード」と「ベーシック」の違いを分かりやすく説明していきます。
「スタンダード」とは?
標準、基準という意味です。
標準には、平均的である、判断のよりどころになるもの、という意味があります。
たとえば、「スタンダード・カラー」という襟の形があります。
これは、一般的なワイシャツの襟の形のことです。
時代によって標準が変わりますが、現在の日本の標準的な襟の形は、襟の先の部分が角になっていて、首の部分に沿うようになっています。
車にも「スタンダード」と呼ばれる形があります。
メーカーによって「スタンダード」とする形が違いますが、特別な何かがついていないようなものをこのように呼んでいます。
「スタンダード」の使い方
標準という意味で使用をします。
製品の形や機能などについて使われることが多いです。
たとえば、車、照明、キッチンなどです。
車などはメーカーによって「スタンダード」とする者が違います。
「ベーシック」とは?
基本的なこと、初歩的なことです。
基本とは、物事の大もとのことです。
「ベーシック英語」「ベーシック数学」といった参考書があります。
これは、英語や数学の基本的な事柄を解説している参考書です。
初歩的なことを解説しており、これがわからないと応用ができません。
英語などの学問についていえば、初めの部分、手始めということができます。
「ベーシックドレス」というものがあります。
これは、アクセサリーなどを身に着けて変化を加えることができる、基本的な形のドレスです。
変化がない基本的なものだからこそ、アクセサリーをつけても違和感がありません。
初歩的とは、学問や技術などの習いはじめのことです。
数学でいうと、足し算・引き算などがこれにあたります。
足し算や引き算などがわからないと、二次方程式や分数の計算などを解くことができません。
数学の問題を解くための基本となる事柄です。
「ベーシック」の使い方
基本的なこと、初歩的なことという意味で使用をします。
ある物が成り立つもとになるものを意味します。
「スタンダード」と「ベーシック」の違い
「スタンダードな服」「ベーシックな服」など同じような使い方をしますが、2つの言葉の本来の意味には若干の違いがあります。
前者の言葉は標準という意味です。
平均的といった意味になります。
後者の言葉は基本的、初歩的という意味です。
物事を成り立たせるためのもとになるものをいいます。
「スタンダード」の例文
・『スタンダードなプランを選んだ』
・『スタンダードな髪型』
・『スタンダードなモデルに人気があります』
・『スタンダードな製品』
「ベーシック」の例文
・『ベーシックな知識』
・『ベーシックなアクセサリー』
・『英語のベーシックを学ぶ』
・『ベーシックな性能』
まとめ
同じような使われ方をしている言葉ですが、本来の意味には違いがあります。
一方は標準、もう一方は基本的なことを意味しています。