この記事では、「ネグレスト」と「ネグレクト」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ネグレスト」とは?
ネグレクトを行う人のことを指します。
ネグレクトとは、幼児・高齢者などの世話や養育、介護が必要な人に対して、世話などを行わないことです。
対象になる人は、児童や、障害者、高齢者、患者などです。
「ネグレスト」は、育児放棄や介護放棄をする人のことを意味しています。
自分自身の世話を行わない場合には、「ネグレスト」ではなく、「セルフネグレクト」といわれています。
ネグレストになってしまう原因には、孤立している、経済的に困っている、世話、養育、介護する力が無いなど、様々なものがあります。
原因がどのようなものであれ、ネグレストは、相手に対する関心が薄れてしまっていることが多くなります。
「ネグレスト」の使い方
虐待の一種である、世話を放棄する人に対して使います。
「ネグレストになる」や、「ネグレストだった」などと、使用します。
「ネグレクト」とは?
英語の“neglect”には、無視する、軽視する、怠る、忘れるなどの意味があります。
「ネグレクト」は、そこからきた言葉で、心理的虐待と身体的虐待の一種になります。
具体的には、食事や服を与えない、排泄物の処理を怠る、話さない、通学させない、長時間放置するなどがあります。
他の虐待を伴うことも多くなります。
「ネグレクト」には、大きく分けて二種類あるといわれます。
一つ目は積極的ネグレクト、二つ目は消極的ネグレクトです。
積極的ネグレクトは、子育てなどを出来ない明確な理由が無いのに、育児を放棄する場合です。
消極的ネグレクトは、経済力の不足、世話をする人が病気や知的障害を抱えているケースや、無学で育児の方法が分からない場合などがあります。
子どもは、「ネグレクト」されると、健全な心身の発育を妨げられてしまいます。
最悪のケースでは死に至ることさえあります。
また、ペットの面倒をみない場合にも、「ネグレクト」ということがあります。
「ネグレクト」の使い方
子どもや高齢者などの世話、養育、介護などをしないときに使います。
「ネグレクトする」や「ネグレクトされる」などと、使用します。
「ネグレスト」と「ネグレクト」の違い
「ネグレスト」は、「ネグレクト」する人を意味しています。
「ネグレスト」の例文
・『子どもが成長してから気が付いたが、自分はネグレストだったのかもしれない』
・『母親がネグレストだったので、ひとりでいることが苦手になってしまいました』
・『ネグレストが増えて、児童相談所は多忙を極めている』
・『産後鬱なのか、ネグレスト気味になったのか、赤ちゃんのおむつを替えることが、とても億劫になってしまいました』
「ネグレクト」の例文
・『幼児がネグレクトされ、亡くなってしまったことを、ニュースで知りました』
・『ネグレクトされて育ったので、子どもを育てる自信がありません』
・『妻の家事育児放棄は、もうネグレクトの域に達していると思う』
まとめ
「ネグレクト」は、幼児や高齢者などの世話を放棄することで、「ネグレスト」は、「ネグレクト」する人のことを指します。