この記事では、「どんぐりの背比べ」と「五十歩百歩」の違いを分かりやすく説明していきます。
「どんぐりの背比べ」とは?
「どんぐりの背比べ」の意味は以下の通りです。
1つ目は「どれもこれも平凡で、特に際立つものがない」という意味で、複数あるものが全て平凡で優れたものが見つからない様子を言います。
2つ目は「ぱっとしないものばかりが集まっている様子」という意味で、同じ様な程度の低いものばかりが競い合っている様子を言います。
3つ目は「似た様なものばかりで区別がつかない」という意味で、どれもこれも同じで違いが分からない様子を言います。
上記に共通するのは「複数のものが皆同じである」という意味です。
由来は、「どんぐり」はどれも同じくらいの大きさで、背比べをしても全く意味がないことから来ています。
「どんぐりの背比べ」の使い方
「どんぐりの背比べ」は「どれもこれも平凡で、特に際立つものがない」「ぱっとしないものばかりが集まっている様子」「似た様なものばかりで区別がつかない」という意味で使われます。
ことわざとして、複数の物が多く集まっていて、全てが平均的、またはそれ以下の時に使われます。
優れたものが複数集まっていて甲乙つけ難い時には使われません。
「五十歩百歩」とは?
「五十歩百歩」は「ごじゅっぽひゃっぽ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「お互いが似たり寄ったりであること」という意味で、相手と同じ様な状態であることを言います。
2つ目は「多少違っても、基本的に同じであること」という意味で、違ってはいるものの、大差がない状態を言います。
上記に共通するのは「相手と同じ程度である」という意味です。
由来は、五十歩も百歩も歩いていればさほど違いはないことから来ています。
「五十歩百歩」の使い方
「五十歩百歩」は、「お互いが似たり寄ったりであること」「多少違っても、基本的に同じであること」という意味で使われます。
ことわざとして、2つのものを比較して、少し差があっても基本的にはそこそこで同じ状態である時に使われます。
どちらも同じくらい優れている時には使われません。
「どんぐりの背比べ」と「五十歩百歩」の違い
「どんぐりの背比べ」は「複数の物が多く集まっていて、全てが平均的、またはそれ以下の様子」という意味です。
「五十歩百歩」は「2つのものを比較して、少し差があっても基本的にはそこそこで同じ状態である様子」という意味です。
「どんぐりの背比べ」の例文
・『今日のプレゼンはどんぐりの背比べだった』
・『今回のオーディションはどんぐりの背比べだ』
・『どの作品もどんぐりの背比べで評価できない』
・『クラス内で成績がどんぐりの背比べ状態だ』
「五十歩百歩」の例文
・『ライバル会社とは今のところ五十歩百歩だな』
・『今回のミスはお互い五十歩百歩というところかな』
・『セールスの結果が出たけどどっちも五十歩百歩だよ』
・『どっちの商品も五十歩百歩だね』
まとめ
今回は「どんぐりの背比べ」と「五十歩百歩」について紹介しました。
「どんぐりの背比べ」は「複数比較して平凡」、「五十歩百歩」は「お互い比較してほぼ同じ」と覚えておきましょう。