「赫」と「赤」はいずれも同じ読み方を含む言葉ですが、細かな意味合いが異なるため注意が必要です。
この記事では、「赫」と「赤」の違いを分かりやすく説明していきます。
「赫」とは?
「赫」は「かく」や「あか(るい)」などと読む漢字で、「赤々と火が燃えるように輝く」や「勢いなどが盛んな様子」といった意味があります。
「赤」という漢字を二つ並べることで、光が輝いている状態を表すといわれています。
「赤」とは?
「あか」などと読む「赤」は、「血液や火のような色である赤色」や「赤色の系統に属する緋色や紅色などの総称」を意味します。
また、「添削や校正をおこなう際の文字や記号」や「明らかな」「全くの」という意味で用いられることもあります。
「赫」と「赤」の違い
「赫」も「赤」も「あか」という読み方を含む点は共通していますが、次のような違いがあります。
「赫」は「赤々と炎が燃えるように輝く」または「勢いなどが盛んなさま」を意味する言葉です。
「火の色」を示す「赤」が二つ使われていることから、「火が燃え盛っていて非常に明るい」という意味合いがあり、訓読みでは「赫(かがや)く」とも読みます。
また、「物事の勢いなどが盛んである様子」という意味もあり、「赫(さか)ん」と読む場合もあります。
「赫」は目にする機会が少ない言葉ですが、漢詩などには多く登場しているようです。
一方、「赤」は「火や血液、熟した苺のような色である赤色」および「赤色の系統に属する緋色や紅色、朱色などの総称」を意味し、全ての色を表現するために必要な「三原色」のひとつとしても有名です。
「文章などを添削したり校正したりする際の文字や記号」という意味でも用いられ、「赤字」と呼ばれることもあります。
さらに、「明らかな」や「全くの」といった意味も含んでおり、「赤の他人」のように用いられます。
まとめ
「赫」は「赤々と炎が燃えるように輝く」「勢いなどが盛んな様子」を示し、「赤」は「火や血液、熟した苺のような色を表す赤色」「緋色や紅色、朱色など赤色系統に属する色の総称」「校正や添削する際の文字や記号」「全くの」などを示します。
ぜひ言葉や漢字の違いを知る参考にしてください。