この記事では、「苛立つ」と「腹が立つ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「苛立つ」とは?
「苛立つ」は「いらだつ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「早くして欲しくて落ち着いていられない」という意味で、目的を早く達成したくて気持ちがはやる様子のことです。
2つ目は「相手の行動に対して安間を持つ」という意味で、相手の言動が自分の勘に触ったり、生理的に受け付けずに嫌悪することです。
3つ目は「ものごとが思い通りにならずに焦りを感じる」という意味で、自分の思った通りにものごとが進まず、嫌な気持ちがたかぶることです。
4つ目は「ものごとの先行きが見えず不安になる」という意味で、ものごとがどうなるか全く分からずにじっとしていられない気持ちになることです。
上記に共通するのは「じっとしていられない」という意味です。
「苛立つ」の使い方
「苛立つ」は「早くして欲しくて落ち着いていられない」「相手の行動に対して安間を持つ」「ものごとが思い通りにならずに焦りを感じる」「ものごとの先行きが見えず不安になる」という意味で使われます。
動詞として「苛立つ・苛立った」と使われたり、副詞として「苛立って声を荒らげる」などと使われたり、名詞として「苛立ちを覚える」などと使われます。
基本的に、ものごとが思い通りにいかずに焦り、じっとしていられない様子に使われる言葉です。
「腹が立つ」とは?
「腹が立つ」は「はらがたつ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「相手に対して怒りを感じる」という意味で、相手の言動が気に障り強い怒りを覚えることです。
2つ目は「相手のすることがしゃくにさわる」という意味で、相手の言動に反感を覚えることです。
3つ目は「うまくいかないことに対して怒りを感じる」という意味で、対象が相手ではなく、ものごとの矛盾や自分の能力のなさに対して怒りたくなることです。
上記に共通するのは「怒りを感じる」という意味です。
「腹が立つ」の使い方
「腹が立つ」は「相手に対して怒りを感じる」「相手のすることがしゃくにさわる」「うまくいかないことに対して怒りを感じる」という意味で使われます。
動詞として「腹が立つ・腹が立った」と使われたり、副詞として「腹が立って無視する」などと使われます。
基本的に、相手の言動や、うまくいかないものごとに対して怒りを感じることに使われる言葉です。
「苛立つ」と「腹が立つ」の違い
「苛立つ」は「ものごとが思い通りにいかずに焦り、じっとしていられない様子」という意味です。
「腹が立つ」は「相手の言動や、うまくいかないものごとに対して怒りを感じること」という意味です。
「苛立つ」の例文
・『待ち合わせ時間に来ない人に苛立つ』
・『大切な書類が届かずに苛立つ』
・『仕事の遅い後輩に苛立つ』
・『全くストライクが入らない自分に苛立つ』
「腹が立つ」の例文
・『自分の家族をバカにされて腹が立つ』
・『ミスの責任を擦り付けられた腹が立つ』
・『ネット通販の電話応対が悪くて腹が立つ』
・『何もできない自分に腹が立つ』
まとめ
今回は「苛立つ」と「腹が立つ」について紹介しました。
「苛立つ」は「じっとしていられない」、「腹が立つ」は「怒りを感じる」と覚えておきましょう。