「どうぞ」と「何卒」の違いとは?分かりやすく解釈

「どうぞ」と「何卒」の違い二語の違い

この記事では、「どうぞ」「何卒」の違いを分かりやすく説明していきます。

「どうぞ」とは?

「どうぞ」の意味は以下の通りです。

1つ目は「相手に丁寧に頼む気持ち」という意味で、ビジネスなどで相手により丁寧に頼む気持ちを表します。

2つ目は「相手に心からお願いする気持ち」という意味で、自分の希望を叶える為に真剣にお願いする気持ちを表します。

3つ目は「相手にあることを勧める気持ち」という意味で、遠慮しがちな相手を促す気持ちを表します。

4つ目は「相手に承認や許可を与える気持ち」という意味で、相手を肯定する気持ちを表します。

5つ目は「ある状態を何とか実現させたいと思う気持ち」という意味で、文語的な表現になります。

上記に共通するのは「相手を高める気持ち」という意味です。

「どうぞ」の使い方

「どうぞ」「相手に丁寧に頼む気持ち」「相手に心からお願いする気持ち」「相手にあることを勧める気持ち」「相手に承認や許可を与える気持ち」「ある状態を何とか実現させたいと思う気持ち」という意味で使われます。

副詞として使われ、相手に勧める時には「どうぞ」の一言だけでも使われます。

基本的に、相手に対してお願いしたり、勧めたりする時に使われるカジュアルな表現です。

「何卒」とは?

「何卒」の意味は以下の通りです。

1つ目は「相手に強くお願いする気持ち」という意味で、ビジネスなどで、相手に一生懸命お願いする気持ちを表します。

2つ目は「何とか手を尽くそうと思う強い気持ち」という意味で、どうしてもそうしたいという気持ちを表します。

上記に共通するのは「強く何とかしたい気持ち」という意味です。

「何卒」の使い方

「何卒」「相手に強くお願いする気持ち」「何とか手を尽くそうと思う強い気持ち」という意味で使われます。

副詞として使われ、後にお願いする文章が続きます。

基本的に、相手に対して強くお願いする時に使われる、よりあらたまった表現です。

「どうぞ」と「何卒」の違い

「どうぞ」「相手に対して丁寧にお願いする表現」「カジュアルに相手を促す表現」という意味です。

「何卒」「相手に対して強くお願いする改まった表現」という意味です。

「どうぞ」の例文

・『どうぞ今回だけはお見逃し下さい』
・『どうぞ第一志望の大学に合格できます様に』
・『どうぞ遠慮なくお召し上がりください』
・『お先にどうぞ』

「何卒」の例文

・『今後とも何卒よろしくお願い申し上げます』 ・『ご迷惑をおかけ致しますが、何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます』
・『しばらく臨時休業とさせて頂きますので、何卒ご了承ください。』

・『何卒よろしくお取り計らいのほど、お願い申し上げます』

まとめ

今回は「どうぞ」「何卒」について紹介しました。

「どうぞ」「丁寧にお願いする」「相手を促す」「何卒」「改まって強くお願いする」と覚えておきましょう。