「テスタメント」と「バイブル」の違いとは?分かりやすく解釈

「テスタメント」と「バイブル」の違い二語の違い

世界には色々な宗教があり、それぞれ宗教には伝承や原典がありその宗教の特徴を表しています。

キリスト教の原典として有名なものには「テスタメント」「バイブル」がありますが、内容は異なるものとして有名です。

この記事では、「テスタメント」「バイブル」の違いを分かりやすく説明していきます。

「テスタメント」とは?

「テスタメント」は通常聖書のことを表しますが、元々の意味は聖なる契約というものでありこれをまとめたものが聖書となっています。

「テスタメント」は英語で“Testament”と書きますが、これが旧約聖書だと“Old Testament”になり、新約聖書だと“New Testament”と書かれます。

「テスタメント」は聖書という意味の他にも、遺言、告白、遺書、などの意味があり契約を重視している言葉なのです。

「バイブル」とは?

「バイブル」も通常は聖書のことを表すのですが、こちらは旧約聖書と新約聖書を一緒にしたものを表す時に使われます。

キリスト教の聖書を示す時には“the Bible”という書き方をしますが、他の宗教の聖書を表す場合にも「バイブル」は使うことが可能です。

「バイブル」は常に信徒が肌身離さず持ち歩いたり毎日読むものであり、当人にとっては権威のあるものとして認識されています。

この意味合いが転じて、一般の人が権威のある本を愛読したり、個人的にインスピレーションを得たり感銘を受けた書物や愛読書を「バイブル」と例で使うことも多いのが特徴です。

「テスタメント」と「バイブル」の違い

「テスタメント」は主にキリスト教の旧約聖書と新約聖書を表す時に使われるものですが、この2は内容である契約がかなり違うものとなっているので、それぞれを区別する際には「テスタメント」を使います。

「バイブル」はこの2つをまとめた聖書を表す言葉ですが、より一般的な意味として使われることが多いのが特徴です。

宗教を信者が愛読する聖書のように、一般人が感動をしたり感銘を受けた本、愛読書などを例えて「バイブル」と表現することもよくあります。

「テスタメント」の例文

・『聖書に記載されている契約はテスタメントと呼ばれている』
・『旧約聖書と新約聖書の違いはその契約内容のテスタメントであり、中々理解するのが難しい』

「バイブル」の例文

・『世界で最も読まれている本はキリスト教の聖書であるバイブルという説がある』
・『自分にとってはあの作家のデビュー作品がバイブルであり、今でも読み返すことが多い』

まとめ

「テスタメント」「バイブル」も聖書のことを表す言葉ですが、前者は契約に重きを置いており旧約聖書と新約聖書の違いとして現れることが多いのが特徴です。

「バイブル」はキリスト教の聖書だけではなく、愛読書や自分にとってお気に入りの本を示す言葉としても使えます。

このような意味の「バイブル」は書物だけではなく、音楽、映画、漫画などにも使うことが可能です。