この記事では、「ますこ」と「いくら」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ますこ」とは?
鱒の卵を塩漬けや醤油漬けにしたもののことです。
鱒の卵は、一粒一粒がバラバラな状態になっているのではなく、薄い膜のようなもので複数個が塊になって包まれています。
この固まりになっているものを指す場合もあれば、バラバラにしたものを指す場合もあります。
鱒というのはサケ科の魚の中で「マス」とつくもののことです。
サクラマス、サツキマスなどがいます。
これらの魚は、ムニエル、塩焼き、バター焼きなどにして食べられています。
卵は火を通さずに食べることが一般的です。
塩漬けや醤油漬けにしたものをそのまま食べることもあれば、パスタ、カナッペ、カルパッチョ、丼もの、寿司などにして食べることもあります。
卵の色は、橙色っぽい赤です。
直径は小指の爪ほどもありません。
薄い皮のようなものの中に、どろっとした液状のものが包まれています。
「ますこ」の使い方
マスとつく魚の卵を指して使用する言葉です。
食用にしているものをいいます。
「いくら」とは?
サケやマスの卵を塩漬けや醤油漬けにしたもののことです。
これらの魚の卵は、薄い膜で複数個が包まれています。
塊になった状態です。
これを一粒ずつばらばらにしたものをこの名で呼んでいます。
色は赤で大きさは小指の爪ほどもありません。
赤い色はアスタキサンチンという成分によるものです。
抗酸化作用があり、老化の原因といわれる活性酸素の影響から体を守ってくれる働きが期待できます。
また、DHAやEPAといった脂肪酸も含まれています。
この卵は加熱して食べることは少なく、一般的には生の状態のものを口にします。
そのまま食べることもあれば、丼もの、寿司、パスタ、カルパッチョ、おにぎりなどにして食べることもあります。
天然もののは高値な傾向があります。
人間が作り出したものもあり、こちらの方が安価です。
スーパーや通信販売などで購入できます。
「いくら」の使い方
サケやマスの卵を指して使用する言葉です。
食用のものをいいます。
「ますこ」と「いくら」の違い
どちらも同じようなものですが、厳密にいうと前者は「マス」と名のつく魚の卵のことです。
どちらも塩漬けや醤油漬けにしたものが販売されており、そのまま食べたり、寿司や丼ものなどにして食べます。
食べ方には大きな違いはありません。
「ますこ」の例文
・『親戚がますこを送ってくれた』
・『新鮮なますこが手に入った』
・『ますこを注文する』
・『ますこをふんだんに使った丼もの』
「いくら」の例文
・『いくらの値段が気になる』
・『寿司屋ではいくらばかり食べている』
・『いくらを使ったパスタ』
・『市場でいくらを購入する』
まとめ
2つのものに大きな違いはないのですが、特に鱒の卵を指しているのか、そうでないのかという点に違いがあります。
見た目や食べ方などは同じようなものです。