「口径」と「直径」の違いとは?分かりやすく解釈

「口径」と「直径」の違い二語の違い

この記事では、「口径」「直径」の違いを分かりやすく説明していきます。

「口径」とは?

円筒形の物体の中心を通って曲線上を結ぶ線のことです。

円筒形とは、丸い筒の形のことです。

ビールジョッキは、円筒形をしています。

口の部分も底の部分も丸い形で、それが筒のようになっています。

このようなものが円筒形です。

ビールジョッキのことでいうと、口の部分の直径を「口径」といいます。

円の中心を通る曲線上の2点を結ぶ線のことです。

また、料理に使うボウルの口の部分の大きさも「口径」といいます。

料理に使うボウルは円筒形ではありませんが、口の部分は円形になっています。

円の中心を通るまっすぐな線が「口径」です。

平面上にある円の、中心を通る曲線上を結ぶ線のことは「口径」とはいいません。

たとえば、紙に描いた円などです。

この言葉は、立体的なものを指しています。

「口径」の使い方

丸い筒の形をしたものの口の部分の、中心を通る両端が曲線上にある線のことを指して使用します。

「口径○○cm」という使われ方をすることが多いです。

とくに銃砲の筒やカメラの内径についていいます。

「直径」とは?

円や球の曲線上の両端を結ぶ線のことです。

この線は円の中心を通ります。

紙に円を描きます。

コンパスで描いた場合は、コンパスの針が刺さっていた部分が円の中心です。

この部分を通るようにまっすぐに線を引きます。

そうすると、中心を通って曲線に接する直線が描けます。

この直線が「直径」です。

紙に描いた円のだけでなく、ボールのような形のものについてもいいます。

また、バスケットボールのような丸い形だけでなく、楕円のようなやや潰れた形についてもいいます。

円とは角がないことで、角がない形の中心を通る線のことなら「直径」といえます。

「直径」の使い方

円・球・楕円などについて使う言葉です。

中心を通る曲線上を結ぶまっすぐな線をいいます。

「口径」と「直径」の違い

どちらの言葉も、円の中心を通って曲線上の2点を結ぶまっすぐな線のことを指しています。

とくに円筒形のものの口の部分は「口径」といいます。

「口径」は立体的なものについていい、紙の上に描いた円についてはいいません。

ボールは立体的ですが、「口径」はボールについてもいいません。

口の部分の「直径」のことです。

カメラのレンズのような形のものについていいます。

一方、「直径」は紙の上に描いた円についてもいえます。

「口径」の例文

・『口径を調べてから購入する』
・『口径が大きい』
・『口径をはからなかったため、装着できなかった』
・『口径をはかる』

「直径」の例文

・『直径5cmの円を描いてください』
・『直径約2mの池』
・『直径が10cmのボール』
・『直径20cmのお皿』

まとめ

似たような意味を持っている2つの言葉ですが、「直径」は立体的なものも、平面のものも指していますが、「口径」は円筒形のものについていう点に違いがあります。