この記事では、「ふき」と「ふきのとう」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ふき」とは?
キク科フキ属の植物のことです。
原産地は日本で、春ごろに道端や原野などで見かけることができます。
地下には長い根茎を伸ばしており、春ごろになると頭状花を地上部に出します。
頭状花とは、小さな花がいくつも集まったもので、タンポポやヒマワリなどもこの形の花を咲かせます。
花の後には葉柄を伸ばし、腎臓型の葉をつけます。
葉柄は食用にされます。
道端などに生育する植物ですが出荷されており、3~5月ごろに多く出回ります。
主な産地は愛知県や群馬県です。
選び方のポイントは、みずみずしさがあることです。
太いものはすじが硬いです。
鮮度が落ちやすく、葉が黄ばんでいるものは鮮度が落ちています。
収穫や購入をしたら葉と茎を切り分けて、ゆでて冷蔵庫や冷凍庫で保存をします。
アクが強いのでアク抜きをしてから食べます。
切った葉柄に塩をまぶしてまな板の上で転がし、これを4~5分ほどゆでた後、冷水につけます。
そして、皮をむきます。
板ずりをすると皮をむきやすくなります。
このようにアク抜きしたものを料理に使用します。
これを使った料理には、炊き込みご飯、そぼろ煮、炒め物、きんぴらごぼうなどがあります。
和風の料理によくあいます。
栄養素としてはカリウムを多く含んでいます。
「ふき」の使い方
キク科フキ属の一種を指して使用する言葉です。
葉柄と葉の部分を指してこの名で呼ぶことが多いです。
「ふきのとう」とは?
キク科フキ属の植物の花茎のことです。
花茎とは、地下茎や根から直接でて、ほとんど葉をつけずに花をつける茎のことです。
チューリップがこれにあてはまります。
この言葉が指すものは、春ごろに道端や原野などに顔を見せます。
春を告げる植物です。
道端などで見かけるものですが出荷されており、2月ごろに出回ります。
主な産地は群馬県や福島県です。
購入するときには、花が開いていないものを選ぶようにします。
なるべく早く食べ切ることが望ましいです。
保存はポリ袋に入れて冷蔵庫で行います。
この部分は食用にされており、てんぷら、白和え、ふきのとう味噌などにして食べられています。
ほろ苦い味が特徴です。
和風の料理によくあいます。
苦味が気になるときには、しっかり下ゆでをしておきます。
塩を加えて沸騰させた湯でゆでてから、冷水にさらします。
アクを抜くことで食べやすくなります。
栄養素としてはカリウムを多く含んでいます。
「ふきのとう」の使い方
キク科フキ属の一種の花茎を指して使用する言葉です。
「ふき」と「ふきのとう」の違い
キク科フキ属の同じ植物です。
前者は主に葉柄と葉を指して使用し、後者は花茎を指して使用しています。
どちらも春ごろに道端などで見られる植物です。
出荷もされています。
まとめ
2つは同じ植物で、どの部分を指しているのかによって呼び方を変えています。