ガンダムシリーズに登場するメカとして「モビルスーツ」と「モビルアーマー」がありますが、どのような違いがあるのでしょうか。
今回は「モビルスーツ」と「モビルアーマー」の違いについて解説します。
「モビルスーツ」とは?
「モビルスーツ」とは、「ガンダムシリーズに登場する人型巨大ロボット兵器」を意味する言葉です。
ガンダムシリーズは登場人物が人型をした巨大メカに乗り込んで戦ういわゆる「巨大ロボットアニメ」です。
それまでの子供向け作品と一線を画したハードな作風でアニメに新風を吹き込んだガンダムシリーズの第一作「機動戦士ガンダム」では作中で巨大ロボットという言葉が使用されずかわりに「モビルスーツ」という言葉が使われました。
劇中における巨大ロボットの総称である「モビルスーツ」は「おおよそ人間の10倍程度の大きさで人が乗り込んで操縦する巨大な人型兵器」を指します。
主役機であるガンダムやライバルとして登場するザク、グフ、ドムなど全ての人形ロボット兵器が「モビルスーツ」です。
「モビルスーツ」が人型である理由付けとしては宇宙空間による姿勢制御の優位性が挙げられます。
手足を動かすことで発生する反作用を利用すると推進剤を使わずに姿勢を変えることができます。
劇中では実践での優位性が認められたことで本来宇宙用であった「モビルスーツ」が地上戦にも投入される流れとなっています。
「モビルスーツ」の使い方
・『モビルスーツで出撃する』
・『12機のモビルスーツを3分で破壊する』
・『このモビルスーツは動かせるようだ』
・『モビルスーツの性能が勝敗を決めるとは限らない』
「モビルアーマー」とは?
「モビルアーマー」とは、「ガンダムシリーズに登場する人型以外の巨大メカ兵器」を意味する言葉です。
ガンダムシリーズの劇中では「人が乗り込んで操縦する巨大メカ兵器のうち手足や顔などがなく人の姿をしていないもの」を「モビルアーマー」と呼んでいます。
「モビルアーマー」とひとくちにいってもその姿はさまざまで巨大な戦闘機のような機体から二足歩行で歩く機体までそれぞれの期待がまったく異なる個性的なフォルムをしています。
「モビルアーマー」は実験機やカスタム機など少数生産されるものが多く、大量生産された実績のある「モビルアーマー」はわずかです。
「モビルアーマー」の使い方
・『大型モビルアーマーが基地を攻撃している』
・『装甲の厚いモビルアーマーに手を焼く』
・『モビルアーマーには強力な火器が搭載されている』
・『製造コストがかさむためモビルアーマーの量産は見送られた』
「モビルスーツ」と「モビルアーマー」の違い
「モビルスーツ」と「モビルアーマー」の違いは「人型かどうか」が基準にされています。
人が乗り込んで操縦する巨大兵器のうち人型のものが「モビルスーツ」で人型以外が「モビルアーマー」です。
人型をしている「モビルスーツ」ハブソウの共通化や地形適応など汎用性に優れ、人型にとらわれない「モビルアーマー」は大型兵器の搭載や強力な装甲など人型では不可能な運用が可能です。
まとめ
「モビルスーツ」と「モビルアーマー」の違いは劇中でもあまり詳しく説明されません。
詳しい設定は放送終了後のプラモデルなどの解説で補足された部分が多く、今も厳密な定義については議論が交わされています。
違いがわからなくても作品を楽しむのに支障はありません。
気になる方は関連書籍などに目を通してみてください。