この記事では、「厳しい」と「理不尽」の違いを分かりやすく説明していきます。
「厳しい」とは?
「厳しい」は「きびしい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「重々しくて少しの緩みも許されない様子」という意味で、しっかりしていて全く弱める隙のない状態のことです。
2つ目は「いい加減なやり方が許されない様子」という意味で、気持ちを引き締めないとやっていけない状態のことです。
3つ目は「困難が多くて大変な様子」という意味で、苦労することばかりで辛い状態のことです。
4つ目は「自然の条件が並外れている」という意味で、寒さや暑さ、風などが普通ではない状態のことです。
5つ目は「ものごとが緊迫している様子」という意味で、相手との関係が緊張していたり、その様な場面で表情が強張ることです。
上記に共通するのは「少しの緩みも許されない」という意味です。
「厳しい」の使い方
「厳しい」は形容詞として使われたり、副詞として「厳しく取り締まる」などと使われたり、名詞として「厳しさが伝わる」などと使われます。
基本的に、重々しくて少しの緩みやたるみも許されない様子のことや、ものごとの度合いが極端である様子に使われる言葉です。
「理不尽」とは?
「理不尽」は「りふじん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「道理に合わないこと」という意味で、要求や主張の筋道が立っていないことです。
2つ目は「ある考え方が常識に外れていること」という意味で、普通に考えてその様な判断はしないと思われることです。
3つ目は「一方的で納得が行かないこと」という意味で、相手から一方的に自分にとって不利にされたり、いちじるしく不快な思いをさせられたりして、納得いかず憤りをおぼえることです。
上記に共通するのは「筋が通らない」という意味です。
「理不尽」の使い方
「理不尽」は名詞・形容動詞として「理不尽・である」と使われたり、形容詞として「理不尽な要求」などと使われたり、副詞として「理不尽に従わせる」などと使われます。
基本的に、道理に合わないことや、一方的で納得がいかないことに使われる言葉です。
「厳しい」と「理不尽」の違い
「厳しい」は「重々しくて少しの緩みやたるみも許されない様子」「ものごとの度合いが極端である様子」という意味です。
「理不尽」は「道理に合わないこと」「一方的で納得がいかないこと」という意味です。
「厳しい」の例文
・『彼女は躾に厳しい家庭で育った』
・『最近は駐車違反の取り締まりが厳しい』
・『厳しい練習に耐えきれずに退部する』
・『今月の売上目標を達成するのは厳しい』
「理不尽」の例文
・『上司から理不尽に叱られて腹が立つ』
・『アカウントを禁止されるとは理不尽だ』
・『彼だけが責任をとらされるのは理不尽だ』
・『子供が理不尽な言い訳をする』
まとめ
今回は「厳しい」と「理不尽」について紹介しました。
「厳しい」は「緩みが許されない」、「理不尽」は「道理に合わない」と覚えておきましょう。