この記事では、「見合わせる」と「見合う」の違いを分かりやすく説明していきます。
「見合わせる」とは?
「見合わせる」は「みあわせる」と読み、の意味は以下の通りです。
1つ目は「お互いに顔を向ける」という意味で、何かの拍子にお互いが顔を見ることです。
2つ目は「複数のものを見比べる」という意味で、ものごとの整合性を図る為に、複数のものを対照させることです。
3つ目は「ものごとの事情を考慮して、ある行動を取るのを控えること」という意味で、何らかの事情により、そのことをするべきではない、しない方がよいと判断することです。
4つ目は「良い機会を待つ」という意味で、最も良いタイミングを見計らうことです。
上記に共通するのは「様子を見る」という意味です。
「見合わせる」の使い方
「見合わせる」は「お互いに顔を向ける」「複数のものを見比べる」「ものごとの事情を考慮して、ある行動を取るのを控えること」「良い機会を待つ」という意味で使われます。
動詞として「見合わせる・見合わせた」と使われたり、副詞として「今回は見合わせて欲しい」などと使われます。
基本的に、お互い顔を向けることや、事情によりある行動を控えることに使われる言葉です。
「見合う」とは?
「見合う」は「みあう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「お互いに顔を向ける」という意味で、上記で紹介した「見合わせる」と同じ意味です。
2つ目は「程よくつりあう」という意味で、ある物に対して価値や内容がふさわしいことです。
3つ目は「対応する」という意味で、2つのものが一対(いっつい)になっていることです。
4つ目は「大勢で見物する」という意味で、ある光景を皆で見ることです。
5つ目は「あるものごとに出くわす」という意味で、たまたまその場に居合わせることです。
上記に共通するのは「対応する」という意味です。
「見合う」の使い方
「見合う」は「お互いに顔を向ける」「程よくつりあう」「対応する」「大勢で見物する」「あるものごとに出くわす」という意味で使われます。
動詞として「見合う・見合った」と使われたり、副詞として「よく見合っている」などと使われたり、名詞として「お見合いの話が出る」などと使われます。
基本的に、お互い顔を向けることや、程よくつり合っている様子に使われる言葉です。
「見合わせる」と「見合う」の違い
「見合わせる」は「お互い顔を向けること」「事情によりある行動を控えること」という意味です。
「見合う」は「お互い顔向けること」「程よくつり合っている様子」という意味です。
「見合わせる」の例文
・『同時に言葉が重なってお互い顔を見合わせる』
・『体調がすぐれないので会議への出席を見合わせる』
・『フェリーが天候不良により運転を見合わせる』
・『補助簿と元帳を見合わせる』
「見合う」の例文
・『飼い犬同士が出会ってじっと見合う』
・『もう少し仕事に見合った給料が欲しい』
・『今の彼氏は彼女に見合っている』
・『この洋服にはこの色のバッグが見合っている』
まとめ
今回は「見合わせる」と「見合う」について紹介しました。
「見合わせる」は「顔を向ける」「行動を控えるl、「見合う」は「顔を向ける」「程よく釣り合う」と覚えておきましょう。