この記事では、「わがまま」と「甘えん坊」の違いを分かりやすく説明していきます。
「わがまま」とは?
「わがまま」は「我儘」と書き、意味は以下の通りです。
1つ目は元の意味で、「自分の思うまま、思い通りにすること」という意味で、自分がそうしたいと思う様にものごとを進めることを言います。
2つ目は上記から転じて、「周囲の事情や気持ちなどを考えずに、自分のしたい様にふるまうこと」という意味で、他人を全く思いやらずに自分勝手に行動することを言います。
上記に共通するのは「自分の思い通りにする」という意味です。
「わがまま」の使い方
「わがまま」は「自分の思うまま、思い通りにすること」「周囲の事情や気持ちなどを考えずに、自分のしたい様にふるまうこと」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「わがままだ・である」と使われたり、形容詞として「わがままな」と使われたり、副詞として「わがままに」と使われたりします。
基本的に、相手の気持ちや都合を考えずに、一方的に好き勝手にふるまい、周囲に迷惑をかける時に使われる言葉です。
「甘えん坊」とは?
「甘えん坊」は「あまえんぼう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は元の意味で、「母親に構ってもらいたくてまとわりつく子供」という意味で、母親にかわいがってもらいたくて、ベタベタとなれなれしくする様子を言います。
2つ目は「成人で、親しい人をあてにしてお願いごとをしたり頼ったりする様子」という意味で、優しくしてくれることを期待して、なれなれしく頼る様子を言います。
上記に共通するのは「他人になれなれしくする」という意味です。
「甘えん坊」の使い方
「甘えん坊」は「母親に構ってもらいたくてまとわりつく子供」「成人で、親しい人をあてにしてお願いごとをしたり頼ったりする様子」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「甘えん坊だ・である」と使われたり、形容詞として「甘えん坊な」と使われたりします。
基本的に、相手の好意や善意を期待して、なれなれしくお願いごとをしたり頼ったりする時に使われる言葉です。
「わがまま」と「甘えん坊」の違い
「わがまま」は「相手の気持ちや都合を考えずに、一方的に好き勝手にふるまうこと」という意味です。
「甘えん坊」は「人の好意や善意を期待して、なれなれしくお願いごとをしたり頼ったりすること」という意味です。
「わがまま」の例文
・『子供のわがままは許されるものだ』
・『いい加減わがままをやめないと嫌われるよ』
・『会社ではそんなわがままは通用しません』
・『彼女のわがままに振り回されて疲れてしまった』
「甘えん坊」の例文
・『この子はいつまで経っても甘えん坊だね』
・『彼氏は年下の甘えん坊です』
・『彼は甘えん坊だが憎めない性格だ』
・『甘えん坊旦那に自立させる方法を考える』
まとめ
今回は「わがまま」と「甘えん坊」について紹介しました。
「わがまま」は「人のことを考えない」、「甘えん坊」は「人になれなれしく頼る」と覚えておきましょう。