この記事では、「気分屋」と「マイペース」の違いを分かりやすく説明していきます。
「気分屋」とは?
そのときどきの快・不快などの心の状態によって、言葉や行動が変わりやすい人のことです。
機嫌がいいときにはニコニコしていたり、手伝いを積極的にしたりする。
しかし、機嫌が悪いときには人に当たったり、むすっとしていたりする。
機嫌がいいときには、仕事をやる気になるけれど、機嫌が悪いときにはさぼってばかりいる。
こんなふうに、気持ちによって言動の変化が大きな人のこをいいます。
気分によって言動が変わるのはあたり前だ、と思う人もいることでしょう。
しかし、気分によって言動が変わらない人もいます。
大人といわれている人は、どのようなことがあっても、常に変わらない言動をとれることが珍しくありません。
「気分屋」の使い方
自分の気持ちによって言動が変わる人のことを指して使用します。
人間に使うことが一般的なのですが、犬や猫などペットに使うこともあります。
たとえば犬の場合だと、機嫌がいいときには散歩をしたり、オテなどをしてくれたりするけれど、機嫌が悪いときには散歩を嫌がったり、オテをしなかったりすることがあります。
行動が気分次第なのです。
「マイペース」とは?
自分にあった物事の進み方の程度、やり方のことです。
これから出かけるよ、というときのことで考えてみます。
父・母・息子の3人で出かけることになりました。
これから出かけるため、急いで準備をして欲しいです。
しかし、息子はあれこれと服を選んだり、トイレに行ったり、持ち物を確認したりしています。
父と母が「早くしなさい」といってもまったく気にせず、自分にあった速度で物事を行います。
息子にとっては、これが自分にあった物事の進み具合・やり方なのです。
もっと早く行動することは、自分にあった進み具合ややり方ではありません。
こういった、自分にあった進み方や、やり方を意味しています。
「マイペース」の使い方
自分にあった物事の進み方ややり方のことを指して使用します。
人間について使うことが一般的です。
「気分屋」と「マイペース」の違い
前者の言葉は、心の状態によって言動が変わる人を指しています。
後者の言葉は、自分にあった進度・やり方のことを指しています。
心の状態によって言動が変わることではありません。
「気分屋」の例文
・『気分屋なところを直して欲しい』
・『気分屋な娘』
・『友達は気分屋でときどきついていけない』
・『気分屋さんに振り回される』
「マイペース」の例文
・『マイペースに勉強をする』
・『誰が何と言おうとマイペースを貫く』
・『普段からマイペース』
・『マイペースすぎる』
まとめ
2つの言葉はセットで使われることがあり、同じ意味を持っているように感じますが、それぞれの言葉が持っている意味は異なります。
一方は気分によって言動が変わる人のこと、もう一方は自分の進め方のことです。