普段、仕事でも私生活でも履いている方がたくさんいる「スラックス」と「チノパン」、このふたつのなんとなくのイメージの違いは分かるという方は多いと思いますが、はっきりと意味の違いが分かるという方はあまり多くはないでしょう。
それではこの記事では、「スラックス」と「チノパン」の違いについて分かりやすく説明していきたいと思います。
「スラックス」とは?

「スラックス」とは、丈の長いボトムス全般をあらわす言葉です。
その中の多くは、ジャケットとのセットアップやスーツ、制服などを示しています。
センタープレスの入った上品なデザインであることが多く、きれいめなファッションが流行っている今、若者のあいだで人気なアイテムのひとつです。
素材にはポリエステルやウールやコットンが使われているものがほとんどのようです。
また「スラックス」の由来は、「ゆるい」を意味する英語の「slack」から来ているようです。
現在はさまざまなシルエットのものをスラックスと呼びますが、もともとは太もものあたりがゆるいデザインの物を指していました。
スラックスは、カジュアルな場面でも使うことができますが、主にフォーマルな場面で着用されていることが多いです。
「チノパン」とは?

「チノパン」とは、「チノパンツ」の略であり、チノクロスという繊維を使って作られているボトムスです。
1890年代、イギリス軍が白いパンツを目立たないものにするため、カーキ色に染めて軍隊用パンツをつくったことが発祥と言われているようです。
「チノクロス」は、「中国の布地」という意味を持っており、昔は中国からこの記事を輸入していたことからこう呼ばれていました。
現在は、「ジーンズ生地以外が使われている綿を中心とした素材でできたパンツ」のことを「チノパン」と呼びます。
「スラックス」と「チノパン」の違いについて

「スラックス」と「チノパン」は、思った以上に似ているものでした。
では、どのような点が違っているのかを、分かりやすく説明していきたいと思います。
まず、「スラックス」はきれいめなファッションに使われ、とくにフォーマルなシーンで着用されることがほとんどです。
スーツや制服など、正式な場面で着ることが多いです。
対する「チノパン」は、どちらかというとカジュアルなシーンで着用されることが多いです。
スーツを着るような場面では、仕事ですと職場やクールビズなどによって許可されていることもありますが、やはりカジュアル向けなボトムスです。
「スラックス」を使った例文を紹介

・『大学生活のほとんどを私服で過ごしていたため、就活でスーツを着たときは久しぶりに履いたスラックスがなんだか窮屈に思えたが、気持ちの問題だろう。』
「チノパン」を使った例文を紹介

・『今年の夏は例年より暑く、クールビズによってチノパンを履くことは許されたが、さすがにジーンズは許されなかった。』
まとめ

いかがでしたでしょうか。
「スラックス」と「チノパン」は、使われている素材やシーンが異なっていました。
しっかりと覚えておきたい言葉です。
それでは最後まで読んでいただき、ありがとうございました。