「センチメント」と「センチメンタル」の違いとは?分かりやすく解釈

「センチメント」と「センチメンタル」の違い言葉・カタカナ語・言語

「センチメント」「センチメンタル」は、どちらも一度は耳にしたことがある言葉だと思います。

ですが、このふたつの言葉の意味の違いをしっかりと知っている方はあまりいないのではないでしょうか。

それではこの記事では、「センチメント」「センチメンタル」の違いについて、わかりやすく説明していきたいと思います。

「センチメント」の意味とは?

「センチメント」の意味とは?

「センチメント」とは、商品や市場に対する消費者側の感想や感情などのことを言います。

ひとつのブランドや企業に対して、市場全体(消費者)が抱いている印象、ということです。

また、日本語に直すと「市場心理」となり、市場の相場はこの「センチメント」で大きく動きます。

また、もともとの意味で「情緒」「感情」「感傷」といった意味も持っているようですが、「センチメント」は市場についての用語として使うことがほとんどで、このような意味で使うことはあまりありません。

「センチメンタル」の意味とは?

「センチメンタル」の意味とは?

「センチメンタル」とは、感傷的で情にもろく、感じやすくて涙もろいということを意味しています。

切ない気分のときや、思い出にひたるときや、切ない感情のときに使う言葉です。

似たような意味を持つ言葉として、「エモーショナル」などが上げられます。

また、センチメンタルという言葉が世界に浸透したきっかけは、イギリス人小説家のローレンス・スターンが書いた紀行文集のタイトルだったことで、それは日本でもよく使われる言葉として浸透していきました。

日本ではたびたび曲のタイトルに使われていたり、歌詞の中に見られたりすることがある言葉で、今では一般的な言葉となっています。

「センチメント」と「センチメンタル」の違いについて

「センチメント」と「センチメンタル」の違いについて

「センチメント」「センチメンタル」は、似ている意味も持っていますが、実際はそのような点が違っているのでしょうか。

では、どのような点が異なるのかを、ふたつの言葉を比較しながら説明していきます。

まずこの言葉を使うシーンですが、「センチメント」「市場心理」をあらわすので、経営だったり市場だったりと、ビジネスシーンなどで使われている言葉です。

ですので、あまり一般的な言葉とは言えないでしょう。

対する「センチメンタル」は、「感傷的である」というような意味を持つ言葉であり、日常生活や創作物の中で使われることがほとんどの言葉です。

そして、「センチメント」には「センチメンタル」とほぼ同じ意味がありましたが、これは「センチメント」が名詞で「センチメンタル」が形容詞であり、その意味はもともと「感傷」などであるということです。

つまり、もとはほとんど同じ意味の言葉だったということです。

「センチメント」を使った例文を紹介

「センチメント」を使った例文を紹介

・『まだ入社して間もないのでこの市場のことについては詳しく知らないが、最近市場アンケートが行われていたようなのでその結果からある程度のセンチメントを知ることができた。』

「センチメンタル」を使った例文を紹介

「センチメンタル」を使った例文を紹介

・『夕暮れ時にこの道でこの車を走らせると、彼女のことを思い出してしまい、なんだかセンチメンタルな気分になる。』

まとめ

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「センチメント」「センチメンタル」は、今ではまったく意味や使う場面が違っている言葉でした。

間違った場面で使ってしまわないよう、しっかりと覚えておきたい言葉です。

それでは最後まで読んでいただき、ありがとうございました。