この記事では、「手がかり」【てがかり】と「足がかり」【あしがかり】の意味や使い方、違いを分かりやすく説明していきます。
「手がかり」とは?
問題が起きたとき、どのような経緯で、誰がいつどこで事件、事故を起こしたのか証拠をつかむために集める資料を「手がかり」【てがかり】と言います。
具体的なことを手でかき集めた文章や資料はとても役立ち、裁判所に提出するためにも大事な証拠として使えるわけです。
元々は手をかける所という意味がありましたが、その部分が犯人を捜す部分になり、証拠として使える手立てになります。
ときに問題解決の糸口になり、人が何を求めているのかたった一つの「手がかかり」によって視野を広げられ、商品開発に貢献したり、開発するための参考になります。
「足がかり」とは?
元々は足場の意という意味がある言葉が転じて、人が物事を始めるための地点として大きく貢献することという意味があります。
ときに踏み台にすることでそこからより高い位置を目指して、今よりも素晴らしい研究したり、開発して、より性能がいい製品を生み出すわけです。
いい意味で使われている言葉であり、物づくりにおいては今よりもさらに一つでも素晴らしい機能を取り入れていこうとしたり、デザイン性もいい売れるものを作るための参考にするのも「足がかり」においては重要な役目を担い、工場や研究所、会社などで使われている言葉です。
「手がかり」と「足がかり」の違い
「手がかり」と「足がかり」の違いを、分かりやすく解説します。
どのようにして問題が起きたのか具体的に調べていくのが「手がかり」であり、できれば一つでも多くの証拠があればより解決に近づくので、調べる側としては必死に手で証拠をかき集めていくわけです。
一方の「足がかり」は、そこからさらにいい物を生み出すため踏み台としてもっと高いレベルになるよう能力を高めようとする行動を始める前の段階であり、そこから良い製品や商品、サービスを提供していこうとするわけです。
「手がかり」の例文
・『事件の犯人を捕まえるための手がかりを掴むため刑事は現場へと向かった』
・『事故の手がかかりを得るため念みつに現場検証したが、物的証拠は見つからなかった』
犯人を捕まえるためにはいくつもの証拠となる「手がかかり」を集めることがとても重要であるため、刑事は現場で念入りに証拠集めするわけですが、中には頑張って探しても証拠が掴めないこともあり、犯人逮捕に至らない場合があります。
「足がかり」の例文
・『目標達成のため足がかりとなる商品開発を目指したい』
・『これから飛躍的に企業の利益を高めるため、ここを足がかりとする』
去年はなかなかいい成果が出せなかったとき、これからは目標を達成するためこのくらいの商品を売ろうと開発する企業もあります。
急に高い売り上げを目指すのは無理なことですが、徐々に企業利益を上げるため、そこを始まり地点として大きく貢献していけるように考えて行動する企業もあります。
まとめ
問題が起きたとき、どう解決していけばいいか具体的に解決するための証拠を集めることを「手がかり」と言い、その資料を参考にして、すっきり最後はいい方向へ向かわせるために動いていきますが、「足がかり」はそこからより高い位置を目指すときに使うと覚えておくといいでしょう。