この記事では、「環視」と「監視」の違いを分かりやすく説明していきます。
「環視」とは?
「環視」は、集団を取り巻く人物たちがある特定の物を凝視することです。
簡単に言えば、お花見で多くの人がサクラを見ていることを、「環視」とよびます。
「環視」は集団、お花見の場合はお花見に参加している集団がサクラを凝視することを意味します。
「監視」とは?
「監視」は、対象となる物が存在し、その存在を見張ることです。
その為、「監視」は対象となる者が何かをしでかす可能性があるということで見張りを行うことと、周囲を見ていないと何かをしでかす可能性があることです。
対象となる者が何かをしでかすというのは、例えば、殺人犯が牢獄で殺人を犯すことを意味し、周囲を見ていないと何かをしでかすというのは、船の見張りの人が周囲を見回ることをさぼり、事故を起こすことを意味します。
「環視」と「監視」の違い
「環視」と「監視」の違いは、集団が特定の物を凝視することと、何かをしでかさないかを見張りをするという違いです。
「環視」は、集団が特定の物を見ること、「監視」が見張りと覚えるとよいでしょう。
「環視」の例文
・『衆人環視化の中いちゃつくのはどうかと思う』。
この例は、大勢が見ている中いちゃつくのはどうかという例です。
「衆人環視」という言葉が大衆が大勢で凝視している中という意味で、大勢で見ている中いちゃついているのはどうかと述べています。
・『衆人環視化の中撮り鉄はどうかと思う』
この例は大勢が見ている中、撮り鉄行為を行うのはどうであるかという例です。
昨今問題になりつつあるテーマで撮り鉄のマナーが悪いが故、鉄道の一般利用者にも影響が出ていることを述べています。
「監視」の例文
・『国境の監視を怠り、脱走者が出てしまう』
この例は、国境で何かをしでかす人物がいないかどうかの見張りを怠ったという例で、その結果脱走者が出てしまったという例です。
「監視」は何かをしでかす可能性があるが故それを見張ることで、国境の場合、不正に入国や時刻からの脱走が何かをしでかす行為の何かに当たります。
・『プールの監視員』
この言葉は、プール上で溺れているや危険行為を見張る人物のことです。
「監視員」は、人命救助はもちろんのこと危険行為を行う人物に対して警告を発する見張りです。
まとめ
「環視」と「監視」の違いは、集団でそのものを凝視するか、個人が見張りを行うことであるかです。
「環視」は、お花見の他、何か目に留まる行為を行った者に対して集団が凝視することになります。
その為、「衆人環視」という言葉もあるように、気に留まったものを集団で見ることを意味します。
一方「監視」は、個人が何かをしでかす物や人がいないか、もしくは何かが起きる要素が無いかを注意深く見守り、何かが起きそうであると判断した場合、起きそうなことに対して排除をすることを許容します。