この記事では、「ネガティブ」と「マイナス思考」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ネガティブ」とは?
「ネガティブ」には3つの意味があります。
1つめは、電気のマイナス極です。
乾電池には「+」と「-」が記されています。
「-」と書かれている方が「ネガティブ」が意味するものです。
2つめは陰画のことです。
撮影・現象したものと実物とが、明暗・色相の点で反対になっているフィルム・乾板の画像をいいます。
3つめは消極的、否定的です。
積極的とは反対のさまを意味します。
新薬が開発されたとします。
この薬によって、今まで治らなかったものが治るかもしれないと期待されています。
一方で、この薬には重大な副作用があるともささやかれていました。
「治るかもしれない」というのは肯定的な考えです。
それに対し、「重大な副作用がある」とは、この薬に対して否定的な考えです。
後者のさまを「ネガティブ」といいます。
考えだけを指す言葉ではなく、態度や情報などについてもいいます。
「ネガティブ」の使い方
いくつかの意味がありますが、消極的、否定的という意味で使われることが一般的です。
「マイナス思考」とは?
物事を悪い方向に捉える考え方、否定的な考え方のことです。
いつでもよい方向に物事を考えられる人は少ないことでしょう。
ときには、悪い方向に考えてしまうことはあるはずです。
ときどき悪い方向に考えることは、「マイナス思考」とはあまりいいません。
この言葉は、何かにつけてよくない方向に考えることを意味しています。
たとえば、指に切り傷ができたとします。
多くの人は、それほど大げさには考えないことでしょう。
しかし、「マイナス思考」の人は、「傷を作る自分は何てバカなんだ」「この傷から細菌が入りこんで壊死してしまい、指を切断することになるかもしれない」など、悪い方向に考えてしまいます。
「マイナス思考」の使い方
いろいろな場合に、悪い方に考えることを指して使用する言葉です。
たまに悪い方に考えることには、あまり使用しません。
「ネガティブ」と「マイナス思考」の違い
前者の言葉は否定的、消極的なことをいいます。
考えのことだけを指すのではありません。
また、電気の陰極やフィルムの意味もあります。
後者の言葉は悪い方に考えることをいいます。
「ネガティブ思考」とすると「マイナス思考」と同じような意味になります。
「ネガティブ」の例文
・『ネガティブな反応が返ってきた』
・『ネガティブな意見が聞かれる』
・『ネガティブな話題は避ける』
・『ネガティブな情報が目に入った』
「マイナス思考」の例文
・『マイナス思考を治したい』
・『マイナス思考に陥る』
・『マイナス思考にならないための工夫』
・『マイナス思考になることはない』
まとめ
「ネガティブ思考」と「マイナス思考」は似たような意味ですが、「ネガティブ」は否定的、消極的という意味で考えのことだけを指しているのではありません。