この記事では、「さりげない」と「何気ない」の違いを分かりやすく説明していきます。
「さりげない」とは?
「さりげない」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「さりげない」は「」と読みます。
「さりげない」は「何事もないようにふるまう様子。
またはそれらしい様子を感じさせないこと」という意味があります。
例えば、重い荷物を持って歩いているおばあさんを見かけたとき、「親切心で、荷物を持ちます」という様子を見せず、何事もないよう、荷物を持ってあげる時、「さりげなく、老婆の荷物を持つ」などと表現することができます。
また、大切に思っている人のことを、いつも見守っているのに、それらしい様子を見せずに優しい行動をとる時、「さりげない気づかいをする」などと言います。
恩着せがましくなく、何事もないように、プレゼントをくれる人は、「さりげなくプレゼントをくれる人」と呼ばれるかもしれません。
「何気ない」とは?
「何気ない」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「何気ない」は「なにげない」と読みます。
「何気ない」は「はっきりした考えや意図がなく、行動する様子。
またそのように見える様子」という意味があります。
あまり考えずに行動したとき、「何気ない」という言葉を使うことができます。
例えば、本屋さんを歩いている時、気が付いたらある本を手に取っているということがあるかもしれません。
このようなとき、特に何かを考えて本を取ったわけではないため、「何気なく一冊の本を手に取った」などと、自分の行動を説明することができます。
また、あえてはっきりした意図がないと思わせるように行動することもあります。
例えば、好きな人の前に行くとき、好きな気持ちを隠して、特に意図なく近づいていると思わせるような行動をとる時があります。
このような場面は、「何気ないふうを装い、好きな人に近づく」などと表現することができます。
他にも、「何気なく顔を向ける」、「何気なく、店の中に入る」などという文章を作ることができます。
「さりげない」と「何気ない」の違い
「さりげない」と「何気ない」の違いを、分かりやすく解説します。
「さりげない」は「何事もないようにふるまう様子。
またはそれらしい様子を感じさせないこと」という意味があります。
一方の「何気ない」は「はっきりした考えや意図がなく、行動する様子。
またそのように見える様子」という意味があります。
どちらにも「それらしい様子を感じさせない行動」という意味が含まれています。
ただし、「何気ない」には、本当に、何も考えていない場合、何も意図していない場合が含まれているという違いがあります。
このように、「さりげない」は常に意図的ですが、「何気ない」には、無意識の行動が含まれています。
まとめ
「さりげない」と「何気ない」の違いについて見てきました。
「何気ない」には無意識の行動が含まれています。
2つの言葉を使いわけるヒントにしてみてはいかがでしょうか。