この記事では、「介抱」と「介護」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「介抱」とは?
「介抱」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「介抱」は「かいほう」と読みます。
「介抱」は「助け抱くこと。
世話をすること」という意味があります。
また「傷病者、酔っ払いなどを看護すること」という意味があります。
ちなみに「看護(かんご)」には「傷病人や老人などの世話をすること。
看病」という意味があります。
お酒に酔って、嘔吐などをしている人に付き添い、世話をするとき、「酔っ払いを介抱する」と言います。
どちらかと言えば、病気の時、怪我をしたときに、その人の命を救うような行動を指します。
例えば、道路で倒れている人を見かけたとき、救急車を呼び、助けがくるまで、寄り添って世話をすることがあるかもしれません。
このような状況は「道端で倒れている人を、介抱する」と表現することができます。
「介護」とは?
「介護」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「介護」は「かいご」と読みます。
「介護」は「病人や老人を、日常生活の身体的困難などに対して、補助したり看護すること」という意味があります。
ちなみに、「介護」の「介」は「かいぞえをする。
助ける」という意味があります。
現在の日本は少子高齢化が進み、高齢者が多くなっています。
そのため、「介護福祉士」や「介護休業制度」など、「介護」に関する法的な整備が始まり、2000年には「介護保険法」が施行されました。
「介護」をする人のことを「介護者」と呼びますが、長期間の「介護」により、精神的、肉体的に限界を迎えることがないよう、「介護サービス」と呼ばれる、行政主導のサービスの充実が、現在も求められています。
「親の介護をする」「介護制度のありかたは、まだ万全とは言えない」などという使い方をすることができます。
「介抱」と「介護」の違い
「介抱」と「介護」の違いを、分かりやすく解説します。
「介抱」は「助け抱くこと。
世話をすること」「傷病者、酔っ払いなどを看護すること」という意味があります。
「介護」は「病人や老人を、日常生活の身体的困難などに対して、補助したり看護すること」という意味があります。
どちらも、体が不自由な人などを助ける行動を意味します。
ただし、「介抱」は普段元気な人が、一時的に病気になったり、怪我をしたとき、酔ったときなどに世話をする行為を意味します。
一方で「介護」は高齢者や傷病者として、長期間身体的困難がある人を、世話をするときに使う言葉になります。
このように、誰かの世話をするとき、一時的なら「介抱」を、長期的なら「介護」という言葉を使ってみましょう。
まとめ
「介抱」と「介護」の違いについて見てきました。
似た印象のある言葉ですが、2つの言葉の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。