この記事では、昆虫の「完全変態」と「不完全変態」の違いを分かりやすく説明していきます。
「完全変態」とは?
「完全変態」とは、昆虫の変態の一型のことです。
この場合の変態とは形や状態が変わる、もしくは変わった形、状態という意味になります。
「幼虫がさなぎの段階を経て成虫になる」この現象を「完全変態」と言います。
アミメカゲロウ目、チョウ目、コウチュウ目、ハエ目などに「完全変態」が見られます。
「不完全変態」とは?
「不完全変態」とは、昆虫類の変態の一型のことです。
「不完全変態」は、羽、外部生殖器の原基が、幼虫の頃にすでに外部に現れています。
つまり「さなぎ」の時期がなく、脱皮をして成虫の形に近づくものを言います。
原始的昆虫類に見られます。
例えば、カゲロウ、トンボ、ゴキブリは「不完全変態」となります。
昆虫の「完全変態」と「不完全変態」の違い!
昆虫の「完全変態」と「不完全変態」の違いを、分かりやすく解説します。
この二つの言葉は、どちらも昆虫の「変態」を表しています。
昆虫の「変態」とは、形や状態が変わること、という意味になりますので、「変態性欲」の略である「変態」とは混同しないようにしてください。
「完全変態」とは、幼虫が「さなぎ」の状態であり、それを経て成虫となる現象を言います。
一番わかりやすい昆虫の例としては「チョウ」として覚えておくといいでしょう。
一方の「不完全変態」ですが、不完全とは必要なものが欠けているといった意味がある言葉です。
昆虫の「不完全変態」とは、羽、外部生殖器など原基がすでに外部に現れており、脱皮のたびに成虫の形になっていくものを言います。
「不完全変態」の昆虫の例は、トンボ、ゴキブリなどです。
まとめますと「完全変態とはさなぎの状態を経て、成虫になる」「不完全変態とは、さなぎの状態がなく、幼虫の段階で羽、外部生殖器など原基がある、脱皮のたびに成虫の形に近づく」となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
昆虫の「完全変態」と「不完全変態」、二つの言葉の意味と違いを説明しました。
どちらも昆虫の変態を表す言葉です。
簡単な覚え方としては「さなぎ」の状態があるか、ないかとするといいでしょう。