この記事では、「共感」と「同情」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「共感」とは?
「共感」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「共感」は「きょうかん」と読みます。
「共感」は「他人の意見や感情などに、その通りだと感じること。
その気持ち」という意味があります。
例えば、家族の誰かが言った意見に対して、自分も同じだと思った時、「家族の意見に共感する」という文章になります。
また、友達が悲しい気持ちになっているときに、自分も同じように、悲しい気持ちになる場合、「友達に共感して、自分まで悲しくなる」などという文章にすることができます。
ドキュメンタリー番組などで、主人公の言動や、ふるまいなどを見たときに、視聴者が同じような意見を持ったり、同じような感情を持つことができた場合、「共感を覚える」また「共感を呼ぶ主人公」などという言い方ができます。
選挙活動などをしている、立候補者の意見が、聴衆に響かない場合は、「まるで共感できない意見」とか、「共感しようがない」などと言われてしまいます。
「同情」とは?
「同情」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「同情」は「どうじょう」と読みます。
「同情」は、「他人の身の上になり、その感情を共にすること」という意味があります。
中でも、他人の不幸や苦悩を、自分のことのように思って、いたわることに対して使う言葉になります。
例えば、事故に巻き込まれて怪我をしてしまった人の不幸を、自分のことのように悲しむ場合、「怪我をした知人に同情する」などと言うことができます。
また、両親を失い、ひとりぼっちになってしまった子供の身の上を心配するときなど、不憫な子供の姿を見て、「同情を引く」などと言います。
また、自分の不幸をひけらかす気持ちがなく、かわいそうだと思われたくない人は、「同情はやめてください」などと言います。
「共感」と「同情」の違い
「共感」と「同情の違いを、分かりやすく解説します。
「共感」は「他人の意見や感情などに、その通りだと感じること。
その気持ち」という意味があります。
「同情」は、「他人の身の上になり、その感情を共にすること」という意味があります。
「共感」も「同情」も、相手の気持ちになり、感情を共にするという意味があります。
ただし、「共感」という言葉を使う場合、ポジティブな感情、ポジティブな意見に賛同する場合にも使うことができます。
一方の「同情」は基本的に、他人の不幸や苦悩に対して使う言葉になります。
このように、ネガティブでもポジティブでも使える言葉が「共感」で、ネガティブな場合のみ使える言葉が「同情」という違いがあります。
まとめ
「共感」と「同情」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、大きな意味の違いがありました。
相手が不幸だったり悩んでいるときは、「共感」ではなく、「同情」を使うと覚えておくといいでしょう。