この記事では、「爆弾低気圧」と「台風」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「爆弾低気圧」とは?
「爆弾低気圧」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「爆弾低気圧」は「ばくだんていきあつ」と読みます。
「爆弾低気圧」は、急速に発達し、熱帯低気圧や台風のような暴風雨をもたらす、温帯低気圧のことを言います。
「温帯低気圧(おんたいていきあつ)」は、軽い暖気が上方に、重い寒気が下方へと移動するときに解放されたエネルギーによって、発達する低気圧のことを指します。
ちなみに「低気圧」は、気圧の低い部分を指します。
低気圧は雲を伴い、雨風をもたらす傾向があります。
12時間以上にわたり、中心気圧が、1時間あたり1hPa以上低下した温帯低気圧のことを指す言葉となっています。
「猛烈に発達する低気圧」と言い換えられたり、「猛烈低気圧」と呼ばれたりします。
正式な気象用語でないため、台風のような低気圧のことを、様々な呼び名で呼んでいます。
日本において「爆弾低気圧」は、秋から冬にかけて発生することが多くなっています。
強風を吹かせ、高波を派生させるなど、厳しい自然環境を生むことになります。
「台風」とは?
「台風」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「台風」は「たいふう」と読みます。
「台風」は「熱帯低気圧の中でも、北西太平洋か南シナ海に存在して、最大風速が、約17. 2 m/s以上に発達したもの」を指します。
「熱帯低気圧(ねったいていきあつ)」は、熱帯から亜熱帯の海の上で発生する低気圧のことを言います。
「台風」は暴風域、強風域を伴いながら、海上や陸上を移動するため、「台風」が通過したエリアには、強い雨と風が降り注ぎます。
このことにより、気象災害を引き起こすことがおおくなっています。
人工衛星で見ると、大きな渦状の雲を見ることができます。
雨風をもたらす、積乱雲が渦になってできているためです。
「台風」は日本の呼び名で、北インド洋のものは「サイクロン」、また北大西洋にできたものは「ハリケーン」と呼ばれます。
「爆弾低気圧」と「台風」の違い
「爆弾低気圧」と「台風」の違いを、分かりやすく解説します。
「爆弾低気圧」は、急速に発達した温帯低気圧のことを言うのに対して、「台風」は、熱帯低気圧の中でも特に強力なものを言います。
このように、どちらも強烈な雨風をもたらし、気象災害を起こすことがありますが、「爆弾低気圧」は「温帯低気圧」で、「台風」は「熱帯低気圧」という違いがあります。
まとめ
「爆弾低気圧」と「台風」の違いについて見てきました。
「爆弾低気圧」は「温帯低気圧」、「台風」は「熱帯低気圧」という違いがありました。
気象庁の発表などを見たとき、2つの言葉の違いを知ることで、どのような場所に強烈な雨風が降り注ぎそうか、どのような気象災害に備えるべきか、参考にすることができるのではないでしょうか。