この記事では、「干渉」と「邪魔」の違いを分かりやすく説明していきます。
「干渉」とは?
「干渉」は「かんしょう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「他人の事情に口出しして、自分の意見に従わせようとすること」という意味で、他人の問題に立ち入って自分の思い通りに従わせようとすることです。
2つ目は「国際法用語で、ある国が他国の内政や外交に余計な口出しをすること」という意味で、その国が望んでいないのに、他の国が内政や外交に立ち入ってくることです。
3つ目は「2つ以上の同じ波長が重なり、お互いにうねりを発したり、光を反射して色を発する現象」という意味です。
上記に共通するのは「他のものに影響を与える」という意味です。
「干渉」の使い方
「干渉」は「他人の事情に口出しして、自分の意見に従わせようとすること」「国際法用語で、ある国が他国の内政や外交に余計な口出しをすること」「2つ以上の同じ波長が重なり、お互いにうねりを発したり、光を反射して色を発する現象」という意味で使われます。
名詞として「干渉する・した」「干渉される・された」「過干渉」「内政干渉」などと使われます。
基本的に、他人の事情に口出ししたり、手を下したりして、自分の思い通りに動かそうとする様子に使われる言葉です。
「邪魔」とは?
「邪魔」は「じゃま」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「仏教用語で、修行の妨げをするよこしまな悪魔のこと」という元の意味です。
2つ目は転じて「行動する時に妨げとなるもの」という意味で、あることをするのに障害となるもののことです。
3つ目は「人の行動などをわざとうまく行かない様にする行為」という意味で、人が順調に行動している時に、わざと問題を起こしたり妨げたりして阻む行為のことです。
4つ目は「人の元を訪問すること」という意味で、「お邪魔」として使われます。
上記に共通するのは「人の行動を妨げる」という意味です。
「邪魔」の使い方
「邪魔」は「仏教用語で、修行の妨げをするよこしまな悪魔のこと」「行動する時に妨げとなるもの」「人の行動などをわざとうまく行かない様にする行為」「人の元を訪問すること」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「邪魔だ・である」「邪魔者」などと使われたり、形容詞として「邪魔な箱」などと使われたり、副詞として「邪魔にする」などと使われます。
基本的に日常で使う場合、人が行動する時に妨げることや、妨げとなるものに使われる言葉です。
「干渉」と「邪魔」の違い
「干渉」は「他人の事情に口出ししたり、手を下したりして、自分の思い通りに動かそうとする様子」という意味です。
「邪魔」は「人が行動する時に妨げることや、妨げとなるもの」という意味です。
「干渉」の例文
・『親に干渉されたくなくて独り暮らしを始める』
・『恋人からの干渉が酷くて悩んでいる』
・『他人のプライベートには干渉しない方がいい』
・『相手の国が内政干渉だと非難している』
「邪魔」の例文
・『倉庫整理して邪魔なものを処分する』
・『机の上に邪魔な物を置かない様にする』
・『元彼に未練があり恋路を邪魔する』
・『デートを邪魔する無粋な奴』
まとめ
今回は「干渉」と「邪魔」について紹介しました。
「干渉」は「他人の事情に立ち入る」、「邪魔」は「他人の行動を妨げる」と覚えておきましょう。