さまざまな能力の中で、今回は「反射神経」と「動体視力」をご紹介します。
この記事では、「反射神経」と「動体視力」の違いを分かりやすく説明していきます。
「反射神経」とは?
そもそも「反射神経」という神経はありません。
「反射神経」とは、感覚神経によって感じた刺激が、運動神経に伝わり、無意識のうちに体が動いてしまうことを言います。
「反射」とは、光、電波、あるいは音などが物に突き当たって、跳ね返ってくることです。
または、無意識で起こる生理的な反応のことで、この対象は脊椎動物に限定されています。
「動体視力」とは?
「動体視力」とは、動きのある一つの物を見分ける能力のことで、「KVA 動体視力」と「 DVA 動体視力」の2つがあります。
「KVA 動体視力」とは、遠くから近くにやってくる物の動きなど、前後での物の動きを捉える能力のことを言います。
一方、「DVA 動体視力」は、上下左右に動く物の動きを見分ける能力のことです。
スポーツで言えば、野球やソフトボールなどでは、KVA 動体視力」が重要になりますし、サッカーなどでは、「DVA 動体視力」が必要不可欠な能力になります。
「反射神経」と「動体視力」の違い
「反射神経」と「動体視力」の違いを、分かりやすく解説します。
「反射神経」は、何らかの刺激により、無意識のうちに体が動いてしまうことを言います。
「動体視力」の方は、動きのある一つの物を見分ける能力です。
特に、ボールの動きを追うようなスポーツを行う場合は、これらの能力を高めることで、よりパフォーマンス力を上げていくことができるようになります。
また、車の運転では特に「動体視力」が重要です。
そのため、高齢者になると、定期的に「動体視力」の検査を行い、車の走行に必要な能力を備えているかを確認することが必要になります。
まとめ
「反射神経」や「動体視力」は、必要に応じて鍛えることができ、その能力も向上させることが可能です。
ですが、やはり年齢を重ねるとともに、これらの能力が下がってしまうのは仕方がないことかもしれません。
自然の中で生活している野生動物たちは、生きていくために、「反射神経」や「動体視力」の能力が必要に応じて備わっています。
これもまた、必要に応じて、その能力を高めていっているのでしょう。
自然の中での生活は、感覚神経が研ぎ澄まされてきますし、動くことが多ければ、運動神経も必然的に高くなります。
人間も昔は自然と共生しながら生活していたので、今と比べるとかなり「反射神経」や「動体視力」の能力は高かったと言えます。
しかし、現代のように物質社会の中で生活するのが当たり前になってくると、これからの感覚や能力は鈍くなってしまいます。
生まれつきのものだけではなく、環境によって「反射神経」や「動体視力」の能力には差が出てしまいます。
「反射神経」や「動体視力」はスポーツにおいてのみ、必要な能力ではありません。
日常生活においても、これらの能力を維持、あるいは高めていき、より暮らしやすくしていきたいものです。