「印刷」と「刷る」の違いとは?分かりやすく解釈

「印刷」と「刷る」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「i印刷」「刷る」の違いを分かりやすく説明していきます。

「印刷」とは?

「印刷」とは?

「印刷」は、機械を使用して一度に大量に印字をすることを指し、印字は、文字に限らず絵なども印字します。

なお、機械を使用せずに印字を行う物に木版を使用した印字がありますが、木版の場合、木版が大量に劣化することから一度に大量に印字できないため、木版の場合は、「刷る」と言われることもあります。

例えば、芋版というハンコは、「刷る」の代名詞で金属で構成されたハンコではないが故、劣化し、大量に印字できないため、「刷る」です。

「刷る」とは?

「刷る」とは?

「刷る」は、一見すると「印刷」なのですが、印字方法が手動ではんこのように人間の手で自ら印字をします。

その為、一度に大量の印字は得意とせず、かつ印字を行う物体も耐久性が乏しいことから大量に同じものを作り出すことはできません。

「印刷」と「刷る」の違い

「印刷」と「刷る」の違い

「印刷」「刷る」の違いは一度に同じものを大量に印字できるか、大量に印字できず、かつだんだんと劣化していき、同じものを印字できないかです。

「印刷」は機械を通して印字するため、同じものを大量に印字できます。

ですが、「刷る」は、原画という物があり、これが印字の過程でだんだんと劣化していくと同じものを印字することはできません。

「印刷」の例文

「印刷」の例文

・『カラー印刷』 この言葉は、色付きの印字物のことです。

旧来は、白黒で印字されていたのですが、カラーという色を付ける技術がプリンターなどに適応され、白黒ではなく、色付きで印字を可能としたということです。

「刷る」の例文

「刷る」の例文

・『木版画を刷る』 この例は、木材を使用して絵などを木材に刻み込み、それを型取りして印字物に仕上げるという意味になります。

木版画は、彫り物をした木材に絵の具を使用することで拾物をした部分だけが浮き彫りになり、物体を形作る小学校などで授業の一環として行われている工作の一つです。

まとめ

まとめ

「印刷」「刷る」の違いは、印字をする物が機械であり大量生産に特化しているかそうではないかです。

というのも、コミックは実は、大量にコミックとして売り出しますので商品は「印刷」物扱いになります。

しかし、同人誌という物は、大量に出回らず、「印刷」会社にお願いして少数生産を行うため、実は、「刷る」と言われることもあります。

その為、「刷る」は、だんだんと大量生産できない「印刷」物のことを指し始め、今現在においては、コミックと同人誌を分ける言葉としても機能をし始めています。

ですが、本来は、「刷る」は、木版画のように印字するものが劣化していくもののことを指し、「印刷」は、印字する側に劣化という物がないです。

ただ、「印刷」も急速に劣化をしないというだけで実のところ、プリンターであれば経年劣化などがあり、部品を交換しないと印字できなくなることがあるのですが、まだ、「刷る」に使用される道具と比較した場合、修理が可能なだけマシであると言えます。