この記事では、「一同」と「全員」の違いを分かりやすく説明していきます。
「一同」とは?
「一同」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「一同」は「いちどう」と読みます。
「一同」には「そこにいる人々全員。
仲間全体」という意味があります。
例えば、「有志一同(ゆうしいちどう)」という言葉には、「居合わせた人、全員」という意味があります。
その場にいる人、また同じ思いを持った人全員であることを意味するために「有志一同」という言葉を使い、贈り物などをします。
また「社員一同」という言葉には、同じ会社に所属する人々、全員という意味があり、「社員一同から、感謝の贈り物です」と言われた場合は、その会社のすべての人の感謝の思いが詰まった贈り物という意味になります。
さらに「一同が、驚いた」という文章は、その場にいる人みんなが驚いたという意味になります。
また「一同」には、「同じであること」という意味があります。
さらに、「心を一つにして、物事をすること」という意味があります。
ただし、一般的に使われている意味は「そこにいる人々全員。
仲間全体」という意味になります。
「全員」とは?
「全員」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「全員」は「ぜんいん」と読みます。
「全員」は「その団体などに属する、すべての人員」という意味があります。
一つのコミュニティなどに所属している、すべての人員を指して、「全員」と呼びます。
ちなみに「人員(じんいん)」には、「集団や組織体を組成する人の数」という意味があるため、「全員」は、集団や組織体にいるすべての人になります。
例えば、サークルに所属するすべての人員を指すとき、「サークルの全員」となり、プロ野球チームに所属するすべての人員を、「プロ野球チームの全員」と呼びます。
「全員参加」という場合は、あるイベントがあるとき、団体などに所属するすべての人員が参加の義務を負っているということになります。
「一同」と「全員」の違い
「一同」と「全員」の違いを、分かりやすく解説します。
「一同」には「そこにいる人々全員。
仲間全体」という意味があります。
一方で、「全員」は「その団体などに属する、すべての人員」という意味があります。
基本的に同じ意味があり、「スタッフ一同」という場合と、「スタッフ全員」という場合、同じ意味の文となります。
ただし、「一同」の方が、かしこまった印象があり、ビジネスシーンで使われることが多くなります。
また、卒業式などのフォーマルな式典では、「全員、起立」というよりも、「一同、起立」の方がふさわしいと考えられます。
このように「一同」と「全員」は、基本的に同じ意味を持つ言葉ですが、「一同」の方がかしこまったいい方で、フォーマルな場面、ビジネスシーンに適していると言えるでしょう。
まとめ
「一同」と「全員」の違いについて見てきました。
2つの言葉にふさわしい場面を知ったことで、使い分けを上手にできそうです。