この記事では、「不気味」と「怖い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「不気味」とは?
「不気味」は「ぶきみ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「見た目が悪かったり、生理的に嫌な感じがすること」という意味で、姿かたちがグロテスクであったり、気持ち悪いと思う様子のことです。
2つ目は「正体が分からず不安に感じること」で、今までに経験したことがなく、どうなるか分からず不安な様子のことです。
3つ目は「何かが起こりそうで嫌な予感がすること」という意味で、その場の雰囲気などがおどろおどろしくて、恐ろしいことが起きそうな感じがする様子です。
上記に共通するのは「生理的に嫌な感じがする」という意味です。
「不気味」の使い方
「不気味」は「見た目が悪かったり、生理的に嫌な感じがすること」「正体が分からず不安に感じること」「何かが起こりそうで嫌な予感がすること」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「不気味だ・である」と使われたり、形容詞として「不気味な家」と使われたり、副詞として「不気味に感じる」などと使われたりします。
基本的に、見た目や雰囲気が生理的に嫌な感じがすることに使われる言葉です。
「怖い」とは?
「怖い」は「こわい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「近寄ると身の危険を感じて不安になる様子」という意味で、自分に対して危害を加えられるのではないかと怯えることです。
2つ目は「何か良くないことが起こりそうで避けたいと思う様子」という意味で、それに近づくと自分にとって良くないことが起きそうな予感がすることです。
3つ目は「悪い結果が出そうでやりたくないと思う様子」という意味で、ある行動をすると良くないことが起こりそうなのでやりたくないと思うことです。
4つ目は「未知の力を持っている様に見えて、嫌な感じがする様子」という意味で、予想もしない力を発揮しそうで不安に怯える気持ちのことです。
上記に共通するのは「良くないことが起きそうで避けたい」という意味です。
「怖い」の使い方
「怖い」は「近寄ると身の危険を感じて不安になる様子」「何か良くないことが起こりそうで避けたいと思う様子」「悪い結果が出そうでやりたくないと思う様子」「未知の力を持っている様に見えて、嫌な感じがする様子」という意味で使われます。
形容詞として使われたり、副詞として「怖くする」などと使われたり、名詞として「怖さを感じる」などと使われたりします。
基本的に、自分にとって悪いことが起きそうで避けたいと思う様子に使われる言葉です。
「不気味」と「怖い」の違い
「不気味」は「見た目や雰囲気が生理的に嫌な感じがすること」という意味です。
「怖い」は「自分にとって悪いことが起きそうで避けたいと思う様子」という意味です。
「不気味」の例文
・『学校の帰り道にボロボロで不気味な一軒家がある』
・『お寺の裏庭に不気味な形の石がある』
・『沼で不気味な生物をみかけた』
・『墓場で夜桜を見るのは不気味で避けたい』
「怖い」の例文
・『怪談話を聞いた夜はトイレに行くのが怖い』
・『最近は大きな地震がよく起きるので怖い』
・『うちのお母さんは怖い』
・『賭け事は怖いので絶対に手を出さない』
まとめ
今回は「不気味」と「怖い」について紹介しました。
「不気味」は「嫌な感じ」、「怖い」は「避けたい」と覚えておきましょう。