「不甲斐ない」と「情けない」の違いとは?分かりやすく解釈

「不甲斐ない」と「情けない」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「不甲斐ない」「情けない」の違いを分かりやすく説明していきます。

「不甲斐ない」とは?

「不甲斐ない」とは?

「不甲斐ない」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「不甲斐ない」「ふがいない」と読みます。

「不甲斐ない」は、「情けないほど意気地がない。

まったくだらしない」
という意味があります。

誰かが、誰かの言動を見たときに、情けないほど意気地がないと思ったり、本当にだらしないと感じたとき、「不甲斐ない」という言葉を使います。

例えば、好きな人がいるのに、告白できずに、ずるずると時間だけが過ぎているのを待つだけという友達を見た人が、本当に情けないほど意気地がないと感じる時、「不甲斐ない」と言うことができます。

また、野球の試合が行われて、応援しているチームが10対0で負けたとき、ファンはあまりの情けなさに、「10点取られるだけでなく、1点も取れないとは不甲斐ない」と嘆くかもしれません。

「情けない」とは?

「情けない」とは?

「情けない」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「情けない」「なさけない」と読みます。

「情けない」「同情の余地がない。

嘆かわしい」
という意味があります。

例えば、子供のテストの結果を見たとき、0点だった場合は、嘆かわしく同情の余地がないため、「0点とは情けない」などと言うかもしれません。

また、営業をしようと思ったのに、勇気が出ず、新規の会社に営業を駆けられない場合、自分自身が嘆かわしく「自分で自分の勇気のなさが情けない」などと呟くかもしれません。

次に「情けない」には、「みじめである。

見るに忍びない」
という意味があります。

例えば、告白してフラれてしまい、道をとぼとぼと歩いている人は、見るに忍びないため、「告白してフラれてしまった情けない友人の姿を見た」などと言うことができます。

「不甲斐ない」と「情けない」の違い

「不甲斐ない」と「情けない」の違い

「不甲斐ない」「情けない」の違いを、分かりやすく解説します。

「不甲斐ない」は、「情けないほど意気地がない。

まったくだらしない」
という意味があります。

一方の「情けない」「同情の余地がない。

嘆かわしい」
、また「みじめである。

見るに忍びない」
という意味があります。

このように、二つの言葉は、とても似た意味を持ちます。

ただし「不甲斐ない」の意味に「情けなくなるほど意気地がない」という意味があるように、「不甲斐ない」「意気地がない」とか「だらしない」という点に重きを置いている言葉と考えることができます。

このように、「情けない」には「嘆かわしい、みじめだ」という意味があるのに対して、「不甲斐ない」は、「情けない」と感じるほど、「意気地がない」「だらしない」という意味があるという違いがあります。

まとめ

まとめ

「不甲斐ない」「情けない」の違いについて見てきました。

似た意味を持ちますが、「不甲斐ない」は、「意気地がない」に重きを置いた言葉だということが分かりました。

2つの言葉の意味の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。