この記事では、「不養生」と「不摂生」の違いを分かりやすく説明していきます。
「不養生」とは?
健康に気をつけないこと、生活に気をつけて健康を増進する努力をしないこと、またそのさまです。
不健康なことをしているという意味合いではなく、健康的なことをしていないという意味合いです。
たとえば、運動をすることは健康維持のために大切だと知っていたとします。
知っていながらもやりません。
運動をするのは疲れるし、そのための時間をとる必要があるし、面倒です。
そのため、健康のためにはやった方がいいとわかっていても、やらない人が少なくありません。
体を動かすことをせず、移動は車や電車などを利用し、駅ではエスカレーターばかり使っているようだと、健康的な生活だとはいえません。
健康に気をつけていないこういったさまを「不養生」といいます。
「不養生」の使い方
体に悪いところがなく丈夫であるように気をつけることをしないこと、またそのさまという意味で使用をします。
運動をしない、栄養バランスに気をつけない、遅寝などの行動がこれにあたります。
「不摂生」とは?
健康に気をつけないこと、健康を害するようなことをすること、またそのさまです。
喫煙はがんのリスクを高めます。
それだけでなく、虚血性心疾患や慢性閉塞性肺疾患の原因ともいわれています。
タバコを吸うのは健康に気をつけていないだけでなく、健康を害するようなことをしているといえます。
中には栄養バランスを考えたものもありますが、多くのインスタント食品は、脂質や糖質が多く、ビタミンやミネラルは少ない傾向があります。
毎日毎日インスタント食品を食べていたとします。
そうすると、体に必要なビタミンやミネラルなどが不足をしてしまい、それによって体の調子を崩す心配があります。
毎日インスタント食品ばかり食べるのは、健康に気をつけていない食事といえます。
こういった健康によくないとされることをすることを意味する言葉です。
喫煙、飲酒、不規則な生活、食べ過ぎなどが、この言葉が意味するものにあてはまります。
「不摂生」の使い方
体に悪いところがなく丈夫であるように気をつけることをしないこと、体に悪いことをすることという意味で使用をします。
「不養生」と「不摂生」の違い
健康に気をつけないという意味が同じです。
「不摂生」の場合は、健康を害するようなことをすること、またそのさまという意味もあります。
「不養生」の例文
・『不養生がたたる』
・『不養生が原因で命を短くする』
・『不養生でも気にしない』
・『不養生をしている』
「不摂生」の例文
・『不摂生な生活』
・『日頃の不摂生がたたる』
・『不摂生をしているようには見えなかった』
・『不摂生なところを改善する』
まとめ
体に悪いところがなく丈夫であるように気をつけないという意味が同じです。
「不摂生」には体に悪いことをするという意味もあります。