「臨む」と「挑む」の違いとは?分かりやすく解釈

「臨む」と「挑む」の違い言葉・カタカナ語・言語

逆境に立ち向かった経験がある人は多いでしょう。

そういう行為を「臨む」と言いますか、それとも「挑む」と言いますか。

この記事では、「臨む」「挑む」の違いを分かりやすく説明していきます。

「臨む」とは?

「臨む」とは?

出席する、参加する、ある機会や場面にぶつかるという意味です。

また、建物、土地が川、海などに面し、向かい合うこと、統治者、支配者として対するときにも使います。

「挑む」とは?

「挑む」とは?

難しい仕事などをやり遂げようと立ち向かうという意味になります。

また、闘争、競争を仕掛ける、挑戦する、互いに譲らず、張り合うという意味もあります。

「臨む」と「挑む」の違い

「臨む」と「挑む」の違い

「臨む」「挑む」の違いを、分かりやすく解説します。

「臨む」「挑む」は、両方とも難しい場面や危機に直面し、それを乗り越えようとするという意味で、ほとんど同じ意味ですが、どんな気持ちでいるかが違います。

「臨む」は、難しいことに参加するという意味ですが、「挑む」はただ参加するだけではなく、挑戦的で立ち向かっていこうとする気持ちがより強くなります。

「臨む」の例文

「臨む」の例文

「臨む」の例文を紹介していきます。

・『私は遊んでばかりでほとんど勉強していませんが、テストに臨みました』
「挑む」に変えられますが、あまりやる気を感じられないので「臨む」の方が良いでしょう。

・『あなたは海に臨む部屋に泊まりたいと言っていましたね』
「臨む」は参加するだけではなく、面するという意味もあります。

「挑む」には変えられません。

・『彼は今日、彼女への告白に臨みますが、間違いなく承諾されるでしょう』
告白に「挑む」とも言えますが、承諾される可能性が高く、緊張はするけれど安心感がある場合は「臨む」の方が適しているでしょう。

「挑む」の例文

「挑む」の例文

「挑む」の例文を紹介していきます。

・『私は今日まで誘いも断り、何時間も勉強した上で、テストに挑みます』
その日のために努力してきた強い気持ちがあるため、「挑む」が適しています。

・『あなたが強敵に挑んでいたときは、ひやひやしました』
勝つか分からない相手に、自ら声をかけ勝負するなど、やる気や熱意があるときは「挑む」がふさわしいでしょう。

・『彼は今日、彼女への告白に挑みますが、間違いなく振られるでしょう』
成功の可能性が全くないと分かっていても告白するときは、とても熱意があるように見えます。

「挑む」の方が適しているでしょう。

まとめ

まとめ

「臨む」「挑む」は両方とも困難なことに立ち向かうという意味ですが、それに対しての気持ちの入れ方が違います。

「臨む」より「挑む」の方を使うと、熱意ややる気が感じられます。

成功か失敗かという、結果や可能性で使い分けることはありません。

危機的な状況で緊張する場面は度々ありますが、乗り越えれば自分自身の成長に繋がります。

やむを得ない事情などがあれば諦めることも大事ですが、失敗しても最後まで「臨む」または「挑む」を続けていけるようにしましょう。