「付き添い」と「同行」の違いとは?意味を詳しく解釈

「付き添い」と「同行」の違い言葉・カタカナ語・言語

「付き添い」「同行」はよく似た意味のニュアンスを持つ言葉です。

「付き添い」という表現は「衰弱した祖母の付き添いをする」といった文章で使い、「同行」という表現も「祖母に同行してハイキングに行く」といった文章で使われますが、「付き添い」「同行」の意味の違いはどこにあるのでしょうか?例文と合わせて解説します。

「付き添い」の意味や使い方

「付き添い」の意味や使い方

「付き添い」という表現は、「高齢者・障がい者・病者・赤ちゃんなどのそばに寄り添って、あれこれ必要な世話をすること」を意味しています。

「付き添い」という表現の使い方は、「衰弱した人・障がいのある人・まだ小さい子供のそばに一緒にいて、色々な世話を焼く場合」に使うという使い方になります。

例えば、「介護施設で高齢者の付き添いの仕事をしています」「年老いた父は付き添いを必要とするようになりました」といった文章で使えます。

「同行」の意味や使い方

「同行」の意味や使い方

「同行」という表現は、「ある場所(ある目的地)に、誰かと一緒に連れ立って行くこと」「主たる人に付き従う形で、一緒に行くこと」を意味しています。

「同行」の表現の使い方は、「誰かと一緒に連れ立ってある場所に行く場合」に使うという使い方になります。

例えば、「友人が人気の映画作品を見に行くというので、私も同行しました」といった文章で使用できます。

「付き添い」と「同行」の違い

「付き添い」と「同行」の違い

「付き添い」の表現は「高齢者・障がい者・乳幼児などの近くに寄り添い、あれこれ世話を焼いて助けてあげること」を意味しています。

それに対して、「同行」という表現はシンプルに「ある場所(ある目的地)へと一緒に行くこと」を意味しています。

「同行」という表現は「誰かと一緒に連れ立ってある場所(ある目的地)にただ行くこと」「主たる人に付き従って一緒に行くこと」に意味の重点がありますが、「付き添い」の表現は「一緒にそばにいて、あれこれ世話してあげること」に意味の重点があるという違いがあります。

「付き添い」を使った例文と意味を解釈

「付き添い」を使った例文と意味を解釈

「付き添い」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。

「かつての威厳を失い、付き添いが必要なほどに衰弱した祖父を見て、私はどこか悲しい気持ちになりました」

この「付き添い」を使った例文は、「付き添い」という表現を、「(介護者が)近くに寄り添い、色々な世話をしてもらわなければならないほどに衰弱した祖父」という意味で使っています。

「同行」を使った例文と意味を解釈

「同行」を使った例文と意味を解釈

「同行」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。

「母が祖父の法要を兼ねた親戚の会合に出席するというので、私も母に同行することにしました」

この「同行」を使った例文は、「同行」という表現を、「私も母と一緒に連れ立って会合に行くことにした」という意味を持つ文脈で使用しています。

まとめ

まとめ

「付き添い」「同行」の意味の違いについて解説しましたが、「付き添い」の表現には「高齢者・乳幼児・障がい者などの人のそばに従って色々な世話をしてあげること」に意味の重点があります。

それに対して、「同行」の表現は「その人と一緒に連れ立って行くこと」に意味の重点があります。

「付き添い」「同行」の意味の違いを正しく認識して、内容や文脈(文の流れ)に応じて的確に使い分けるようにしましょう。