忙しい日々の中でもストレス解消の時間は必要です。
その時間は「息抜き」になりましたか、それとも「ガス抜き」でしたか。
この記事では、「息抜き」と「ガス抜き」の違いを分かりやすく説明していきます。
「息抜き」とは?
仕事の間などでちょっと休むことです。
休憩、息休めとも言います。
また、空気の流通、換気を良くするための装置や穴、換気口の意味もあります。
「ガス抜き」とは?
不満が極限に達する前にそれを発散させて、破局を回避する手立てを講ずることを例えて言います。
また、炭坑などでガス爆発を予防するために、発生し始めたガスを除去すること、パンなどを作る際に、イースト発酵によって生地の中にたまった空気を抜くことも意味しています。
「息抜き」と「ガス抜き」の違い
「息抜き」と「ガス抜き」の違いを、分かりやすく解説します。
「息抜き」と「ガス抜き」は、ストレスがたまらないようにする行動であることは同じですが、なぜ、そしてどのぐらいストレスがたまったのか、どんなストレス解消法になるかが少し違います。
「息抜き」をするときは、長時間働いた疲れからストレスを解消するために使うことが多く、お茶を飲んだり、外の空気を吸ったりのんびりする時間を作るなど、休憩という意味になります。
「ガス抜き」をするときは、不満やイラつきからくる極限近くまで抱えたストレスを解消するために使うことが多く、カラオケに行ったり友人に愚痴を言ったりなど、遊びに行くという意味合いです。
「息抜き」の例文
「息抜き」の例文を紹介していきます。
・『私は受験勉強の息抜きに公園を散歩しました』
外の空気を吸い、美しい景色を見ると、良い「息抜き」になるでしょう。
・『あなたは息抜きしているのではなく、怠けています』
「息抜き」は頑張っていることが条件なため、時刻を決めて休憩を終わりにできないと「息抜き」とは言えません。
・『彼は息抜きにチョコレートを食べました』
甘いものを食べると疲れがとれて癒されるため、「息抜き」の時間に有効です。
「ガス抜き」の例文
「ガス抜き」の例文を紹介していきます。
・『私は嫌いな上司のことを友人に話して、ガス抜きしました』
嫌なことを抱えているときは「ガス抜き」を使うといいでしょう。
・『あなたは課長に叱られた後、ガス抜きにカラオケに行っていると聞きました』
カラオケや旅行など、遊びに行くときは「ガス抜き」の方が良いでしょう。
・『彼女はようやく仕事に区切りがつき、ガス抜きするために飲みに行きました』
誰かに対して不満がなくても、緊張状態で長期間働いていると、安心できる自由な時間がなくなり、苛立ちが募ります。
そのようなストレスが多い場合も「ガス抜き」と表現できます。
まとめ
「息抜き」と「ガス抜き」はストレス解消できる行動という意味では同じですが、ストレスがたまった理由と量、どんなストレス解消法かが違います。
「息抜き」も「ガス抜き」も一生懸命働いたり勉強したり、家事や子育てしている人にとってはとても重要な行動になります。
一日のうち何回かは「息抜き」、一か月に一回ぐらいは「ガス抜き」すると新たな気持ちで頑張れます。
ストレスがたまり過ぎないように気を付けましょう。
