この記事では、「同様」と「類似」の違いを分かりやすく説明していきます。
「同様」とは?
「同様」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「同様」は「どうよう」と読みます。
「同様」は「同じであること。
ほとんど同じであること」という意味があります。
何かと何かが、同じだったり、ほとんど同じ場合は、「同様」という言葉を使うようにしましょう。
例えば、ある事件が起こった時、犯行の手口が、以前に起こった事件とほとんど同じかもしれません。
このような時、「以前の犯行と同様の手口だ」などと言うことができます。
また、中古品を購入するとき、店の人が一度しか使っていないため、新品とほとんど同じだと説明するかもしれません。
この場合は、「この商品は、新品同様です」などと言います。
また、会議をするときに、前回の会議と同じ議題について話すときは、議長が「前回同様の議題を話し合いたいと思います」などと言うことになります。
「類似」とは?
「類似」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「類似」は「るいじ」と読みます。
「類似」は「互いに共通点があること。
似通うこと」という意味があります。
その共通点のことを「類似点(るいじてん)」と呼ぶことがあります。
例えば、友達と自分には、「気が弱い」という似通った点があるかもしれません。
このような場合は、「友達と僕は、気が弱いという類似点がある」などという文章にすることができます。
また、マラソン大会を二人の人が走った時、ほとんど同じくらいの着順でゴールした場合は、似通った順位のため、「マラソン大会で、類似の成績を上げた」などと言うことができます。
さらにある商品を見たとき、二つの商品にかなりの共通点があった場合は、「類似品だ」と言えるかもしれません。
「同様」と「類似」の違い
「同様」と「類似」の違いを、分かりやすく解説します。
「同様」は「同じであること。
ほとんど同じであること」という意味があります。
「類似」は「互いに共通点があること。
似通うこと」という意味があります。
「同様」も「類似」も、似たような意味を持つ言葉で、二つのものが似ている場合などに使います。
ただし「同様」は「同じか、ほぼ同じ」なのに対して、「類似」は「共通点を持つこと」という違いがあります。
どちらが似ているかと言えば、「同様」の方になります。
「同様の品」という場合は、同じか、ほとんど同じ品なのに対して、「類似の品」という場合は、共通点がいくつかあるものの、違う部分もある品になります。
このように、「同様」と「類似」には、明確な意味の違いがありました。
まとめ
「同様」と「類似」の違いについて見てきました。
どちらも似たものについて話す言葉になりますが、「同様」のほうが、「類似」よりも、より似ていることが分かります。
このように、二つの意味の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。