この記事では、「貪欲」と「強欲」の違いを分かりやすく説明していきます。
「貪欲」とは?
「貪欲」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「貪欲」は「どんよく」と読みます。
「貪欲」は「非常に欲が深いこと。
むさぼり飽くことを知らないこと。
その様子」という意味があります。
みなさんの周囲に、とても欲が深いと感じる人がいるのではないでしょうか。
そのような人を見つけたら「貪欲」という言葉を使ってみましょう。
例えば、サッカーの試合で、すでに5点取っているチームが、さらに追加点を狙っている場合、欲が強いと言えます。
この場合、「5点取っても、貪欲に追加点を狙うチーム」ということができます。
また、お金持ちが、さらにお金儲けに夢中になっている場合、お金を儲けることに飽くことを知らないということができます。
このような人を、「貪欲にお金もうけに走る人」などと言うことができます。
他にも、「貪欲に知識を吸収する」「貪欲さを見せる必要がある」などという文章にできます。
「強欲」とは?
「強欲」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「強欲」は「ごうよく」と読みます。
「強欲」は、「非常に欲が深いこと。
またその様子」という意味があります。
例えば、法律で決まっている範囲の利息以上のお金を払うよう迫る金貸しは、「強欲な高利貸し」と言うことができます。
また、このような人は、欲が非常に強くて、さらに人でなしと考えることができるため、「強欲非道」などと呼ぶことができます。
さらに、会社の社長が、非情に欲が深く、従業員に残業をさせながら働かせて、残業代を支払わず、利益を自分がすべて持っていくような場合、「強欲な社長」と呼ぶことができます。
「貪欲」と「強欲」の違い
「貪欲」と「強欲」の違いを、分かりやすく解説します。
「貪欲」は「非常に欲が深いこと。
むさぼり飽くことを知らないこと。
その様子」という意味があります。
「強欲」は、「非常に欲が深いこと。
またその様子」という意味があります。
このように、どちらも欲が深いことを意味します。
ただし、「貪欲」という言葉を使う場合は、悪い意味で使われないケースが多くなります。
例えば「貪欲に知識を仕入れる」という行為は、一般的に良いこととされています。
一方「強欲」という言葉を使う場合は、基本的に、ネガティブな行為、ネガティブな人格に対して使われる言葉になります。
「強欲な上司」という場合は、欲がとても強い、悪い上司のことを意味することが多くなります。
このように「貪欲」と「強欲」には「欲が強い」という共通する意味がありますが、「貪欲」は肯定的にとらえられることが多いのに対して、「強欲」は否定的にとらえられることが多いという違いがあります。
まとめ
「貪欲」と「強欲」の違いについて見てきました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。