この記事では、「定規」と「ものさし」の違いを分かりやすく説明していきます。
「定規」とは?
「定規」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「定規」は「じょうぎ」と読みます。
また「定木」と漢字表記することもあります。
「定規」は「直線または曲線を引くための、製図用具」という意味があります。
「定規」には様々な種類があり、直線を引くためのものとして「T定規」や「三角定規」があります。
「T定規」は製図用のもので、T字型をしていて、製図版のふちに固定して、平行線を引くのに使う道具です。
「三角定規」は三角形をしているもので、角度を測ることができるようになっています。
学校の授業でも使うことがあります。
また、様々な曲線を引くための道具として「雲形定規(くもがたじょうぎ)」があり、雲のような形をしています。
「定規」の素材としては、ヒノキや桜などを乾燥して作ったもの、プラスチックのものなどがあります。
また金属やプラスチックの帯の背面に、鉛の棒を入れることで、任意の曲線を生み出せる「自由曲線定規(じゆうきょくせんじょうぎ)」という「定規」も存在します。
「ものさし」とは?
「ものさし」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「ものさし」は「物差」や「物指」と漢字表記します。
「ものさし」は「細長い棒や板、または紐やテープなどに目盛りをつけ、目盛りにより長さを図る計量器」となります。
「ものさし」は紀元前3000年に、インドで使用されていたという記録があるほど、古くから存在する道具となります。
長い棒に目盛りを付けたタイプの「直尺(ちょくじゃく)」や、平たい紐状になっていて、巻き取ることが出来る「巻尺(まきじゃく)」などの種類があります。
「ものさし」の素材は、竹や木、プラスチックや金属など様々な種類があります。
「定規」と「ものさし」の違い
「定規」と「ものさし」の違いを、分かりやすく解説します。
「定規」と「ものさし」は、似たような外見、仕組みをしていますが、使用目的に違いがあります。
「定規」は、「線を引くための道具」となります。
一方の「ものさし」は「長さを図るための道具」となります。
「定規」をよく見ると、0という目盛りがあり、その横に余白があります。
これは線を引くスタート地点として便利な部分だからです。
このような機能のため、「定規」は「線引き」と呼ばれることもあります。
一方で、「ものさし」は目盛りの0がなく、0にあたる部分が、端になっています。
余白があると、物の長さを測るとき、スタート地点と0の位置を合わせなければならないため、逆に面倒になるためです。
このように「定規」は線を引くための道具、「ものさし」は長さを測るための道具という、とても分かりやすい違いがありました。
まとめ
「定規」と「ものさし」の違いについて見てきました。
2つの言葉の意味を知ることで、部屋の中にある、「定規」と「ものさし」の区別をつけられるようになるのではないでしょうか。