「裁断」と「切断」の違いとは?分かりやすく解釈

「裁断」と「切断」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「裁断」「切断」の違いを分かりやすく説明していきます。

「裁断」とは?

「裁断」とは?

「裁断」には2つの意味があります。

ひとつは、刃物など鋭利なもので物を切り離すことです。

一部分がくっついている状態ではなく、完全に離れている場合を指します。

また、この言葉は特に布・紙・革などを型にあわせて切ることをいいます。

布は縦糸と横糸を組み合わせて作られます。

このようにして作られたものは、長方形や四角形をしています。

このままでは衣服にできません。

人間が着られるようにするためには、体の形にあったように切って、縫い合わせる必要があります。

体の形にあうように型を用意し、それにあわせて切ることが「裁断」です。

もう一つの意味は、物事の善悪や適否を判別して、最終的な判断を下すことです。

決定を出す役割を持っている人が、判断を出すことを意味します。

「裁断」の使い方

物を断ち切るという意味で使うことが多いです。

特に布や紙などを型にあわせて切ることに使います。

完全に分かれた状態になっている場合をいい、物と物の一部分がくっついている場合には使用しません。

「切断」とは?

「切断」とは?

刃物など鋭利なもので物を切り離すことです。

完全に切り離されている状態を指しており、一部分がくっついていることではありません。

大根を調理するときに、味がしみ込みやすくするために表面に切れ目を入れることがあります。

これは表面だけにつけられるもので、大根は完全に切り離されてはいません。

切り離されていないので、これは「切断」ではないです。

大根1本をまるごと調理するのはやりにくいので、調理をするときには何センチ幅かに切ります。

このとき、完全に切り離された状態になります。

これは「切断」です。

意図せずにこの言葉が意味する状態になることがあります。

台風のときには、強風のため電線が切れてしまうことがあります。

これは意図せずに起こったことです。

「切断」の使い方

物を断ち切るという意味で使用をします。

木材、鉄板、布、大根など、さまざまなものについて使用されます。

「裁断」と「切断」の違い

「裁断」と「切断」の違い

刃物など鋭利なもので物を切り離すという意味が同じですが、使い方に違いがあります。

「裁断」は、特に布・紙・革などを型にあわせて切ることをいいます。

「切断」はさまざまなものについて使われます。

布・紙・革以外のことにも使用される言葉です。

また、「裁断」には善悪や適否を判別して最終的な判断を下すという意味もあります。

「裁断」の例文

「裁断」の例文

・『裁断したときに糸くずがでる』
・『布を裁断する』
・『裁断する専用のハサミを使う』
・『不要な紙類を裁断する』

「切断」の例文

「切断」の例文

・『のこぎりを使って木材を切断する』
・『病気のため指を切断しなければならない』
・『切断は免れた』
・『チューブを切断する』

まとめ

まとめ

物をつがっていない状態に完全に切るという意味が似ていますが、使い方に違いがあります。