この記事では、「後記」と「後述」の違いを分かりやすく説明していきます。
「後記」とは?
「後記」には3つの意味があります。
1つめは、本文の後に書きとめること、またその書いてあるものです。
雑誌などでは、最後の方のページに「編集後記」などが書かれています。
雑誌の最後の方のページに書かれているので、本文の後に書かれているものといえます。
2つめは、ある文章の後に書くことです。
文章はいくつかの文や段落で構成されています。
ある段落があり、その次の段落に書かれたものは「後記」したものになります。
必ずしも次の文、段落とは限らず、少し離れて書かれる場合もあります。
3つめの意味は、時間的に後の世に残る記録です。
世界記録や誰も成し遂げたことがないようなことは、後の世にも記録が残ることが多いです。
「後記」の使い方
何かのうしろに書くという意味で使用をします。
本文の後、文章の後に書くことをいいます。
「記」という漢字には、しるす、かきとめる、かきつけたものという意味があります。
このことからもわかる通り、「後記」は書きとめられたものを指しています。
「後述」とは?
後で口で言ったり、文章で表したりすることです。
「述」にはのべるという意味があります。
述べるとは、意見などを口に出して言うこと、文章で表すことです。
こういったことを後ですることを「後述」といいます。
ある文章でダイエットをしたら3か月で5kgやせたと述べていたとします。
ここでは、3か月で5kgやせたということ、やせたことでどう変わったのかということしか述べていません。
しかし、読者としてはどうやってやせたのか知りたいところだと思うので、そのことについても述べるつもりです。
その場合、「詳しいダイエット方法は口述します」などといったりします。
「後述」の使い方
後で口に出していったり、文章で表したりすることを指して使用をします。
口に出すこと、文字で表すこと、どちらについても使用できます。
「後記」と「後述」の違い
どちらの言葉にも「あとに」という意味が含まれていますが、それぞれの言葉が意味するものは異なります。
「後記」は、本文やある文章そのもののうしろに書くことです。
「後述」は後に述べることです。
口に出す、書くなどして表すことを意味します。
本文の後に書いてあることという意味ではありません。
そのため、「編集後記」とはいっても「編集後述」とはいいません。
「後記」の例文
・『編集後記を考える』
・『後記を参照してください』
・『インタビュー後記』
「後述」の例文
・『後述する通り、この方法が効率的なのです』
・『後述するようにこのようなデータがでています』
・『成果については後述します』
まとめ
2つの言葉には「あとに」という意味が含まれていますが、何が後になのかという点が異なります。
意味が異なるため、どちらかの言葉で置き換えられないことがあります。