「考え」と「思想」の違いとは?分かりやすく解釈

「考え」と「思想」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「考え」「思想」の違いを分かりやすく説明していきます。

「考え」とは?

「考え」とは?

考えは、かんがえという読み方をする言葉です。

文字で表記されたこの言葉を目にすれば分かる事ですが、かんがえるとかかんがえといった意味の考の文字を使用した言葉となっています。

そのため考えは、考える事や考える事によって出された結論や決意、予測といった意味を表すのです。

「考え」の使い方

考えは、頭の中で思考して導き出した答え等に対して、使われる事が多い言葉となっています。

基本的に知識や経験といった要素を加味しつつ、あれこれ頭の中で考え抜いた末に出す結論、という意味合いで使われています。

なので何となく頭に浮かんだ程度の場合は、考えという言葉ではなく、思うという言葉を使用する方が適切だったりするのです。

「思想」とは?

「思想」とは?

思想とは、しそうという読み方をすべき言葉となっています。

漢字で書かれたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、こまごまと考えるとかおもいを巡らすといった意味を有する思の漢字に、考えとか心に浮かべるといった意味を持つ想の漢字を付け加える事で成立した言葉です。

だからこそ思想は、心に思い浮かべる事や1つの纏まった考えとか意見といった意味を示します。

「思想」の使い方

思想は、社会や人生に関する1つの考え方等に対して、使用される言葉です。

特に政治的や社会的な見解に関して、この思想という言葉が用いられて表現されます。

より具体的に表すとその人や集団が良いとする方向性を纏めて明確にした考え方に対して、この思想という言葉が使われているのです。

良く見られる表現に、危険思想というのがあり、これは国家や社会の存続に悪影響を及ぼす様な纏まった考えに対して用いられる言葉となっています。

「考え」と「思想」の違い

「考え」と「思想」の違い

考えと思想は、文字表記を並べて比べても使用されている文字も読み方も全然違っており、似ている部分は特に見られません。

ですがどちらも思考に関連した意味合いを持っているので、混同してしまう恐れのある言葉同士と言えます。

ただし考えは、知識や経験といった判断材料を駆使して思考を巡らせた後に出した結論に対し使われる言葉です。

一方の思想は、社会や人生に関する纏まった1つの考え方に対して、用いられる事が多い言葉となっています。

「考え」の例文

「考え」の例文

・『君の考えには賛同出来ません』
・『上京すれば仕事も見付かるだろうなんて考えは、甘過ぎです』

「思想」の例文

「思想」の例文

・『あの国では反体制思想を持つ人々を容赦無く弾圧しています』

まとめ

まとめ

2つの言葉は、使用されている文字は全然違う上に、読み方も違っていますが、どちらも思考に関する言葉として使われたりするのでややこしい部分はあるのです。

もっとも示す意味合いにも違いがあり、考えは知識等を駆使して頭の中で思考した末に出される答えや予測といった意味を表します。

対する思想は、主に政治や社会に関連した纏まった1つの考えの方向性に対して、用いられる事が多い言葉です。